宇良のウラの顔を見てしまった千秋楽、ん?宇良の裏だからオモテの顔・・・アレッ?





大相撲夏場所千秋楽、大翔丸をすくい投げに破って花道を引き揚げる宇良の顔、もの凄く怒っているように見えました。大翔丸が「やられちゃったなぁ」って顔をしていたのとは対照的。

どうも宇良は技能賞が欲しくて、それで悔しくてたまらなかったのだと思います。千秋楽の日のその思いが、相撲が終わった瞬間の興奮もあって表に出たのでしょう。

カメラの前のインタビューで、宇良の謙虚な受け答えはご存知の通りです。それは格闘家としての礼儀正しさと、勝ったあとも喜びを表に出さない力士らしさの現われです。

しかしそれは人間が大人しいとか、常に謙虚ということではないでしょう。宇良のように体の小さな力士が、アマ時代も含めて今までの戦いの中で、人一倍の「激しさ」を持っていないと勝ち抜けなかったはずです。

童顔の表情、謙虚な言葉使い、カメラ目線・・・ピンクの廻しとともに宇良のイメージが膨らんで、歩き始めているような気がします。しかしカメラを意識しないところで、宇良はアスリートとしての凄まじい気迫を発していたわけです。

あの体で、大相撲の世界で上がっていくのですから、それは並大抵の根性では出来ません。まぁ、カメラの前では、いつもの宇良になることでしょう。

ところで、いよいよ番付も上がります。今の相撲を、宇良はさらに磨くでしょう。思っているのは、押し相撲はさらに磨いてほしい、しかしあの柔らかい足腰で廻しを引いたら・・・。

宇良はまだまだ、四つ相撲は意識していないような感じです。あの低い重心で柔らかい腰で、どんな四つ身を見せるのか・・・。とりあえずはイメージだけを膨らませながら、楽しみに待つしかないですね。名古屋場所まで、あと・・・まだ6月だ。

大相撲力士名鑑 : 宇良

 




2件のコメント

  1. 私が三賞選考委員なら、千秋楽の大翔丸戦だけでも技能賞に宇良を選ぶけどなあ。
    十三日目十四日目連敗したのがイメージを悪くしたんだろう。あるいは宇良の技能が「半端相撲」と扱われたんだろうか。相手の腕を手繰ったり引っ掛けたりするのも技能だと思うけどなあ。
    現在、技能賞を取る相撲は全盛時の妙義龍とか栃煌山とかの、両差し速攻が主流なんだろうなあ。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    宇良が技能賞を逃したのは、残念でした。不可解とさえ言えました。単純な多数決制で決めるのが、今場所のように複数の力士が受賞すべき場所では機能できないのかもしれませんね。宇良の相撲は、大相撲の重量化の歯止めになる可能性さえ感じておりますが。

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