嘉風

ベテランの味、新世代との相撲が楽しみな 嘉風 です





嘉風が2横綱1大関を破り、技能賞を獲得しました。殊勲賞2回、敢闘賞4回、技能賞3回の受賞歴の嘉風ですが、最初の三賞受賞から4回目の受賞まで、すべて敢闘賞でしたね。

その敢闘賞初受賞から何と7年も掛かって、嘉風は初めて敢闘賞以外の、殊勲賞と技能賞をダブル受賞します。そのとき、33歳になっていました。

当初は敢闘賞しか受賞していなかったことでも分かるように、嘉風は決して技巧派ではありませんでした。嘉風で印象に残っているのは、5年ほど前の把瑠都との相撲で吊り出されたときです。

昔は吊られた力士は足をバタつかせて抵抗し、それが絵になって盛り上がったものだなぁ、などど思ったものでしたが、嘉風はまったく無抵抗で土俵の外に運ばれました。

そのときは、最近の力士は吊られ慣れていないから、抵抗の仕方も分からないのかと思いましたが、あれは抵抗しない方が、むしろ吊る方の力士が重く感じるという、一つの抵抗だったようです。まぁ相手が把瑠都ですから、重くは感じなかったでしょうけど。

それはまだ嘉風が幕内を上下していたころで、把瑠都や琴欧洲といった大型力士には分が悪かった時代です。嘉風が新三役で登場するのは今からちょうど3年前、32歳になってからです。ちょうど琴欧洲が引退した翌場所で、把瑠都はすでに引退していました。

白鵬には今でも分が悪いものの、日馬富士には8勝8敗の五分、鶴竜にも5勝10敗。特筆すべきは大型の照ノ富士に5勝6敗と大健闘しているところ。ひょっとすると今の嘉風なら、把瑠都や琴欧洲にも健闘しているかもしれませんね。

若手力士の台頭で、土俵の風景も変わりつつあります。その若手力士は、貴景勝174㎝・宇良174㎝・阿武咲176㎝と、177㎝の嘉風よりも小さい力士たちです。

かつて大型力士に苦戦しながらも、今では照ノ富士と五分に近く、今場所は稀勢の里にも土をつけた嘉風。今度は自分よりも小さい力士に、その技術を見せつける番であります。豪風と稽古してるから、大丈夫か・・・。

大相撲力士名鑑 : 嘉風

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