大相撲夏場所、正代は10勝5敗、二桁勝利を上げました。上が詰まっているので三役復帰は難しそうですが、25歳のバリバリの期待の若手力士です。
正代に関しては、かつてのネガティブ発言がインパクト大で、それが風貌にもマッチしてしまったので地味な力士という印象があるのですが、土俵入りのときの拍手が多い力士ですね。ネガティブ発言で、意外とキャラクターが確立しての人気かもしれません。
正代に関しては、以前に琴錦の朝日山親方が、正代の両差しの取口についてのアナウンサーの問いかけに「両差しでしか相撲がとれない、相撲に勝てない。だから両差しにこだわっている」という趣旨の発言をしました。
この言葉、解説としては盤石の信頼感を持つ朝日山親方。「琴錦が言ってるんだから」という説得力と影響力。鶴ヶ嶺や逆鉾のような小兵力士なら見事な両差しとなるのでしょうが、というよりも琴錦も両差しの相撲でしたけど・・・。
ひょっとして、自分よりも体格の良い正代が両差しの相撲をとるのは、「体があるのにもったいない」そして、「そういう相撲は、オレぐらいの体の力士がするもんだ」という琴錦の想いがあるかもしれません。
などと思って見ていると、何と千秋楽は力強い右四つの相撲で御嶽海を破ってしまった正代です。まさに大関先陣争いへの宣戦布告。この相撲は本当に力強かったですね、大関候補の相撲でした。私にとっての、「琴錦の呪縛」をといた一番となりました。
そう言えば、14日目に高安を破った相撲も両差しにこだわらず、前に出る相撲でした。13日目に両差しにこだわって栃ノ心に負けた相撲が、転機になったのかもしれません。
正代は御嶽海や宇良の一つ先輩、貴景勝や阿武咲とは5歳違いになります。大関候補の先輩です。来場所は右四つの型で、横綱・大関陣に挑むことになりますね。また両差し狙いか?
・パワーストーンブレスレット:ローズクォーツで赤房をイメージしました
正代はとにかく立合いアゴ引いてくれ、としか言いようがない。
立合いアゴ上げて胸出して両差し狙いって、なんか間違っているような気がして仕方がないんだが、これで三役にも上がったし上位で実績も残している。
そういえば高見盛とか栃乃若とか、アマチュア相撲の名門高校・大学出身の力士がこの「立合いアゴ上げ胸出し両差し」相撲を取っていた。指導者に矯正されないのかな、と不思議に思っていたんだが、正代を見ると、このままでもいいか、とも思う。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
胸を出して、前さばきが巧かった力士だと長谷川を思い出します。正代は、しかし御嶽海戦で右四つで勝って、相撲が変わる期待を持たせました。そう言えば照ノ富士が正代戦のとき、いつも以上に強引に見えましたが、その地力に警戒感があったと思いました。地力は相当なもののように感じます。