心配されていた稀勢の里ですが、高安との稽古で左を差し込んで寄り切る映像もあって、復調の兆しは見られます。それでもこの名古屋場所は上位に挑む有望な若手力士が現れて、万全な体調でも対戦相手が厳しくなると思われますね。その中でも、特に期待する力士を上げます。
まずは正代です。力士がブレイクする要因は、やはり相撲に変化が有ったときです。積み重ねてきたものが花開く、それが先場所の御嶽海戦に感じました。
朝日山親方曰く、「両差しじゃないと勝てないから、両差しを狙う」と言われた正代が、右四つに組んで圧倒した御嶽海戦。ライバル的存在の御嶽海を「両差しじゃなくても、勝てる相手」と判断したということでしょうか。
さらに上を目指せるスケールの大きさを感じさせましたが、「両差しじゃなくても勝てる」という相撲は、自信を持てるかどうかに掛かっているとも言えます。名古屋場所の正代、どこまで自信が持てているか、その取口に注目です。
そして貴景勝ですね。20歳という年齢で一場所ごとに強くなる時期、また力を付けているでしょう。特に暑い名古屋場所、スタミナが重視されるところ、若さの強みというのもあると思います。
先場所の貴景勝の攻めは、横綱・大関にも通用する破壊力がありました。思い切り行けば、かなり衝撃的な結果が待っているような期待感があります。
最後に若手力士とは呼べませんが栃ノ心、逆に29歳という年齢が、栃ノ心自身の全盛期を迎えるときに差し掛かったと言えるでしょう。それもケガを治しながら。万全の状態で29歳なら、これは何かやってくれそうな予感です。どこまで良くなっているか・・・ですね。
若手力士は速い相撲が多く、上背の無い力士も多いので、正直に言って栃ノ心は苦労するでしょう。しかし横綱・大関陣には、これは相当面白い存在です。白鵬世代の最終ランナーに、ひと花咲かせてほしい名古屋場所です。
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