正代

物静かな雰囲気で激しい相撲、 正代 は熊本の先輩栃光とダブります





先場所の御嶽海戦から「両差し狙い」のイメージを払拭した正代、堂々とした相撲で日馬富士を破りました。完全に、両差しじゃなくても勝てる力士になりました。

一時はネタになっていたネガティブさは薄れてきたものの、福岡県人であり、生まれは熊本との県境に近い私にとって、熊本県人は人が良いというイメージがあります。

正代の風貌は、たしかに熊本の人っぽい雰囲気です。熊本出身では昭和の名大関、栃光が有名ですね。その並外れた根気強く、激しい稽古で、佐田の山と栃ノ海を横綱にしたのは栃光だと言われました。

「相撲界の紳士」と呼ばれた真摯な土俵態度と、生涯についに一度の待ったもしなかった力士。「ベコ」のニックネームもあるほど、地道に猛稽古を重ね、しかし物静かな力士でした。栃光の風貌と佇まいも、いかにも熊本という感じです。

しかし「あの」気性の激しい佐田の山と栃ノ海に稽古の大切さと厳しさを教えた栃光、物静かでも、その相撲は激しいものでした。そう言えば、胸で当たる正代の立合いは批判されることもありますが、考えようによっては、胸で当たるのは豪快で激しい相撲と言えるのではないでしょうか。

今日も日馬富士を強引に振り回しましたし、初日も鶴竜を振り回してグラつかせる場面がありました。その風貌と語り口と、激しい取口とのコントラスト、正代にも熊本出身の名大関栃光の要素があります。物静かで、激しい力士。

先日、ポジティブ発言を連発した御嶽海をブログで書きましたが、このコントラストも正代と御嶽海のライバル関係をより鮮明にしております。相撲の取口の違いも、また鮮明です。

しかしこれだけのライバル関係も目立たなくなるような、今場所の展開は・・・星の潰し合いの中で勝ち続けるしかないのか? というかNHKのインタビューで御嶽海は「勝ち続ける」って言っていたような。

大相撲力士名鑑 : 正代

 

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