激しい攻防の展開となった高安VS宇良、3日連続になりますが、やはり宇良、今日も「大相撲になりました!」。俵まで下がってから、当たっての押しなど、考えてます。そして今まで見たことが無い相撲を、大相撲ファンに見せてくれます。
後ろに強い宇良だから、俵まで平気で足を掛けられるし、前にも強い宇良だから、思い切って相手の足を狙いにいけるわけで、宇良だからこその大相撲です。
8日目から、白鵬、日馬富士と続いての高安、宇良に対してどういう立合いをするか、どういう相撲をとるかと、ワクワクしていて、ふと気づくと、普通は有望な若手力士が上位に初挑戦をする場合、その力士がどう戦うかを考えるものです。
宇良の場合は、まったく逆。宇良に対して上位力士がどう戦うかを考えてしまう、ということは宇良そのものが新しい相撲の型ではないのかと思ってしまいます。
夏場所に技能賞を逃したときの、鬼の形相で花道を引き揚げる宇良を思い出しました。受賞を逃したのは、単に相撲協会の三賞選考のシステムの問題が大きかったと思います。しかし宇良は自分の技能が大相撲の本道から見ると、奇手という扱いなのではと思ったかもしれません。
しかしこの3日間の横綱・大関戦で、横綱・大関側が宇良を攻略するために懸命になる姿は、改めて相撲の奥深さを知らしめてくれました。宇良は奇手の使い手ではなく、大相撲の技能の粋を、相手力士をも含めて形にすることが出来る力士です。
と・・・、ほめてばかりですが、物足りなかった部分もありましたね。高安に深く差して下手廻しを引いた場面。あそこで、攻め手がなかったのは、やはりまだ四つ相撲は全く出来上がっていない・・・のは、まだしょうがないですね。これからです。
しかし何か、宇良の相撲を見ていると、双葉山や羽黒山時代の極めてトラディショナルなものを見ているような、極めて新しい相撲を見ているような、不思議な感覚があります。
パワーストーンブレスレット:ローズクォーツで赤房をイメージしました
高安、立合いカチ上げはやらなかった。宇良の前に腕を出せば、何をされるかわからないからだろう。
>>やはりまだ四つ相撲は全く出来上がっていない
「相撲」に対して先入観や固定観念がないんだろうが、そのため四つ相撲の基本が身に付いていない。ほとんど身体能力だけで横綱・大関と対戦する地位まで上がってきたのも凄いが、さすがに壁に当たりつつある。
高安戦は30秒超動きっぱなしで、右足も痛めたようだが、今場所残り五日間、まだまだ楽しませてほしい。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
宇良のあの足腰を四つ相撲で生かしてほしい、という気持ちは強くありますが、いきなり何から何まで期待するのもいけないと思っております。まだ若いし、じっくりと相撲を覚えて、大きな花に育ってほしいと思います。