名古屋場所の北の富士・舞の海・藤井アナの大相撲中継は、例によって体重に関する話が出ました。佐田の山と北の富士の話となりましたが、全盛期の佐田の山は182㎝・129kgでBMIが38,9、北の富士が185㎝・135kgでBMIは39,4でした。
日馬富士が186㎝・137kgでBMIが39,6ですから、BMIが40割れというのが昭和の力士の基準と考えられそうですね。今の土俵でBMIが40割れの代表的力士は、187㎝・128kgでBMIが36,6の阿炎でしょう。
阿炎の相撲の特長は、いうまでもなく突っ張りです。最近の重量級の突き押し相撲の力士とは違い、リーチがあって回転の速い突っ張りが身上です。ヒザと足首のバネが有って、動きが速くて柔らかい、この点はBMI40割れの面目躍如です。
リーチがあり、回転の速い突っ張り。そして動きも充分となると、これは佐田の山と北の富士に共通したものを阿炎も持っているということになります。さて、それでは阿炎は佐田の山や北の富士のようになれるのか・・・。
まず北の富士、これは大変なことです。よく北の富士は「がっぷりでの相撲は弱かった」みたいなことを言いますが、これは実は自身の速攻相撲へのプライドがあるから、平気で言ってるのです。
師匠の千代の山譲りで、左が非常に堅かった北の富士(千代の山は右ですけど)。そして相手の廻しを切るのも巧く、がっぷり四つを避けることが出来、足が長いという欠点を補いました。
かいなの返しも巧く、これに出足の良さと、上手投げと外掛けの切れ味。さらに「黄金の引き足」の肩すかし。まさに唯一無二の相撲の型、「北の富士流」でしたね。これからも、似た力士は出そうにありません。
佐田の山はまさに正攻法、突っ張りからの展開で佐田の山はがっぷり四つも厭いませんでした。大きい力士が相手でも、積極的な吊り寄りと上手投げで颯爽とした相撲をとりました。佐田の山の突っ張りの大きな特長、それはヒザが曲がっていたことですね。
これは体幹の強さと、その強さを相手力士に伝える技術が無いと成り立たないことです。ヒザが曲がれば、それだけ上半身は起きるわけですから。佐田の山は筋肉は本当に凄かったですね。筋トレをしない、稽古で作った筋肉ですから。
北の富士の相撲には北の富士流が出来るセンスがあり、そして佐田の山の相撲には正攻法で攻められる体の強さがありました。運動神経はすこぶる良さそうな阿炎ですから、北の富士のように「阿炎流」の相撲の型と佐田の山のような体の強さ、欲張って両方を目指すべきでしょう。
それはBMIが40を割れている、昭和の体だからこその動きで、それは可能かもしれません。本当に久しぶりに登場した登場した、昭和の匂いのする力士~阿炎ですね。
パワーストーンブレスレット:ローズクォーツで赤房をイメージしました
阿炎が昭和の匂い?むしろ「日本人も脚が長くなったなあ」という感想しかなかったので、いちばん昭和からかけ離れたイメージだと思っていたんですが、BMIが40割れということか。
今のところ突っ張りがメインで、組むとどっちの四つが得意なのかもわからないんですが、このままの体型で突き押し相撲で行くか、少し増量して速攻の四つ相撲で行くか。
やや非力なイメージ(私だけの感想かも知れませんが)があるんですが、番付が上がれば消えて行くでしょう。
一度幕下に落ちて苦労したが、もう幕下落ちはあるまい。余計なお世話だが「阿炎」で検索すると「阿炎 彼女」と検索候補が出てくる。ツイッターもやっているようだが、そのあたりの対策も抜かりなくお願いしたい。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
足の長い力士は、やはり取口ですね。足が長く見えない取口、ヒザが曲がった相撲でカバーしてほしいですね。以前にYouTubeで、阿炎はジャンプ力が有るというのをやっていて、その運動能力に期待しています。速く動ける相撲で・・・あとは太り方でしょう、肉の付き方です。