横綱審議委員会でも取り上げられた鶴竜、白鵬が大記録を達成し、日馬富士が気迫の相撲を見せ、稀勢の里は今の状態で、SNS等では鶴竜への風当たりが非常に強いものになっていました。
大相撲ファンになって日が浅い方も多いからでしょうが、横綱としての責務という話がSNSで語られるのは違和感があります。語りたいんでしょうね、たぶん。横綱の責務など、何場所の休場うんぬんという数字で語られるものではないと思いますが。
あくまでも横綱としての強さを見せることが出来なくなったというのが本来のもので、それは精神面も含まれますので、横綱本人しか分からないことのはずです。何場所休場したら世間が認めない的な話では、内閣支持率と一緒ですね。中身が薄い。
今場所で横綱在位20場所、白鵬に6勝39敗、日馬富士に17勝27敗、稀勢の里に18勝31敗。この3力士以外にも、琴欧洲・琴奨菊・豊ノ島・把瑠都・豪栄道などが、話題満載で番付を上げていったのに比べて、当初は地味な存在だった鶴竜。
力士体型でもなく、まさに努力で横綱にまで上り詰めた鶴竜は、素質満点の白鵬以上に、全力士が範とすべき力士です。それが簡単に、「鶴竜は元々、横綱の資質ではない」みたいな書き込みをされるのが今の時代で、それはしょうがない、この時代ですが。
私なんかが大相撲のブログをかけるのも、この時代のおかげなわけで、とりあえずブログで反論するのも今の時代なわけです。ところで鶴竜に対するパッシング、それが立合いの変化を基に書かれたものが多く、それだけでも書いた人の大相撲の見識を持っていないと感じます。
それと横綱審議委員会も、横綱の進退というデリケートな部分での発言は、極めて慎重に願いたいものですね。もちろん、休場に関しても。過剰な反応をするかもしれない、ネットの世界。
今場所の北勝富士戦も、新しい力士の押しの感覚と鶴竜の引き技の感覚のズレの問題で、それでのケガは不運としか言いようがありません。しかし、次の出場時は引き技は封印した方が良いでしょう。新しい押し相撲の対戦力士はまだまだいるし、二度も同じ負け方をすると、それは不運とは呼べなくなるからです。
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師匠の井筒親方が「鶴竜の次の出場場所に進退を懸ける」と発言したのも、ちょっとなあ。この手の発言が出てから復活した横綱を知らない。
たぶん鶴竜の次の出場場所、序盤戦星を落としたらマスコミが殺到する。「引退追い込み」ですね。
私、横綱が引退間近の時に、マスコミが電信柱によじ登って写真撮ろうとしたり、部屋や宿舎の近隣に迷惑かけてまでコメント取ろうとするのが大嫌いなんです。大相撲の色々な変な習慣(というのか)の中で一番嫌いと言ってよい。
2017年でも変わりなく、同じことが繰り返されるのか。もちろん鶴竜が復活すれば、こんな心配も吹っ飛ぶんですが。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
朝青龍から白鵬まで、一人横綱時代が長かったもので、横綱の進退に関わる場面も長らくありませんでした。(朝青龍は、ちょっと特殊でしたし)マスコミも、その対応の仕方を忘れかけてるかもしれませんね。ベテランの記者は、また同じような対応でしょうか。鶴竜は顔が優しいから、よけいに心配です。井筒親方の発言も、その真意は・・・というか、そこまで深い真意も無さそうです。とにかく鶴竜には、普通に実力を発揮してください、と言うだけです。