休場力士が多かった原因って、具体策を話さないと意味が無いというもんだ





休場力士の多さについて、今場所はいろいろと語られました。というのは嘘で、ほぼ結論は出ております。体重の増加と、ぶつかり稽古の不足。論じなくとも、誰でも同じ意見です。

では具体的にどうすれば良いのか?、これが無いと、誰でも分かっていることを発表しているに過ぎません。そしてこれは、結構大変なことだと感じます。根が深い、・・・というほどでもないか。

要は、負ける稽古が出来ていないのですね。「ケガをしない体にするのが、稽古なのだ」と大鵬も語っていました。負ける稽古と言えば、転がり方を体に染みつけるぶつかり稽古を、まず第一に思い浮かべるでしょう。

それより先に言うべきは、本当に負ける稽古。ミヤネ屋で「お兄ちゃん」も言ってました、最初の大ケガは、投げたときに旭鷲山が腕を放さなかったからと。

投げられたとき、自分の体が無いと思ったら、廻しを引いてたら放さなければいけない、腕も当然放さなければならない。それが自分も、それ以上に相手にもケガをさせないための大切なこと、と思っていました。しかし最近、実行されていないという場面が多々見受けられます。

実際に投げられたとき・・・自分の体があるときは違いますよ・・・投げられても廻しを放さずに、投げを決めた力士が、投げられた力士ともども不自然な形で土俵下に落ちる場面をしばしば見ています。

押し相撲でもそう、押し出された相手が執念深く相手の腕を放さずに、これも不自然な形で二人同時に土俵下。この辺りの指導は、果たして如何に? 勝つことばかりを指導するのが、親方の務めではないと思いますが。

土俵と土俵下の高低差は、受け身を取るための大切な空間、そこで変なことをしたらアウト。相手の受け身を妨げるような動き、これは絶対にアウトです。

そして、ぶつかり稽古。一時「かわいがり」とか「いじめ」とか、大相撲をまったく分からない人の意見が大相撲界をリードした?時代があったのか無かったのか、ぶつかり稽古への偏見もありました。

でも、そんなことはどうでもいいのです。私が一番知りたいのは、中学・高校・大学で、どれだけのぶつかり稽古が実施されているかです。特に、勝つことを大きな目標に掲げる高校・大学、学校の伝統を守るため・・・、その高校・大学で負けるための稽古、ぶつかり稽古のポジションは?

学生相撲出身の横綱が輪島のみ、それも40年以上前という現実。知っている方はコメントしてほしいですね。以前にYouTubeで、ぶつかり稽古で豊山が息がすぐに上がっていたのを見ました。ぶつかり稽古の不足と体重の増加は、一対のものかもしれません。

体重の増加は今場所のケガの場面、普通に踏ん張ったところで重傷を負った力士を複数見ましたので、これは行数を費やすこともありますまい。「ありますまい」って、何かジイさんっぽいなぁ・・・。やっぱり目指すは、人生幸朗か。

大相撲力士名鑑

 

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2件のコメント

  1. >>投げられたとき、自分の体が無いと思ったら、廻しを引いてたら放さなければいけない
    思い出した。この一番だ。
    >>(Sumo) Asashoryu vs Kotonowaka 2004 Nagoya Basyo Day 8
    >>https://www.youtube.com/watch?v=_CWYkO2LeMY
    13年経った今見たら、こんなモン絶対琴ノ若の勝ちやないか、と思うのだが、物言い取直しで朝青龍が勝った。この判定に服部祐兒氏(元前頭藤ノ川、現在大学教授)がコラムを書いている。
    >>稽古場で、もし下位力士が朝青龍と同じようなことをしたら、恐らく上位力士はその危険性を指摘し、烈火の如く怒るだろう。
    >>http://number.bunshun.jp/articles/-/10767

    モンゴル人力士を批判するつもりはないし、秋場所の日馬富士の優勝には感動した。
    ただ彼ら(たとえ横綱であっても)を正しく指導できなかった親方が多かった。上記の一番を取直しにしてしまったことは禍根を残した、と言ってよい。
    確か十両時代の宇良もこんな相撲取っていた記憶があるが、それで彼が厳しく指導されたとは聞かない。
    服部教授、大相撲では挫折したが、テレビ解説に来てほしい。一時期民放の番組に出ておられたはずだ。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    親方の指導に問題があるとは言いませんが、得意分野はあると思いますし、当然ながら不得意分野もあると思います。大相撲のことを理解され(経験されればなおのこと)、さらに外部で勉強・研究された方に助言をいただくことは、素晴らしいことだと思います。言葉は悪いですが、力士の目先の成績に全く左右されない立場でもあるので、良い話が聞けると思います。

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