貴ノ富士

貴公俊 の三つの言葉が響いてきた、新十両紹介でした





4日目の大相撲中継の新十両紹介のコーナーで、貴公俊が出ておりました。そしてその発言に、貴公俊への期待が膨らむ今日この頃です。

一年前に貴公俊のコラムを初めて書いたとき、その将来像を「廻しを引いたら負けない」とイメージしたわけですが、同じようなことを貴公俊も言っておりました。

最初に貴公俊を見たときの貴源治との違いは、四つ身のキレイなところだと思いました。これは体格の違いと体型の違いもあり、貴公俊の四つ身の方に相手力士と「ピタッと組む」感じを持ちました。

貴源治が突っ張りを交える相撲の型ですので、兄弟の型の違いが分かりやすいわけですが、「廻しを引いたら負けない」というと、まずは豪力の栃ノ心を思い浮かべる今の土俵で、近年では少ない「胸の合わせ方が巧い」四つ相撲をイメージしております。

そして貴公俊の発言でもう一つ、「しぶとい相撲」をとりたいとも話していました。これも、私がずっと考えていたことと重なります。こじつけじゃなくて。

というのは、攻めることを重視している風潮があると、ここ数年、考えていたのです。攻めることを考えるのは、もちろん悪いことじゃなくて、当たり前のことですが。

「しぶとい相撲」、私なりに言い換えれば「負けない相撲と、その稽古」。その繰り返しの中から、その力士に合った相撲の型が出来上がる、と。

何か腑に落ちる感覚ですね。さらには三つ目の発言、「一日一番ではなく、15日間を通して考えたい」。これも響きました。こじつけじゃなく。

日馬富士が「一日一番」と言い出して、インタビュールームでは特にモンゴル人力士の口から「一日一番」のフレーズが、しばしば出てきます。

何か、「横綱が言ってるんだから、こう言っとけば間違いないだろう・・・」と邪推したくなるほど。オリジナリティが無い、ってだけでの話ではない。

日馬富士は気合相撲だったから「一日一番」は分かるわけだが、大相撲とは直接対決の勝敗ではなく、15日間の総合成績を競うもの。15日間、自分の相撲を如何に見せられるかが大相撲。

ということで・・・少しほめ過ぎか? 気になることと言えば、一年前の貴公俊のコラムを見たら、体重は126kgって書いてる。一年で、20kgぐらい大きくなっているのか。もう、適正体重になりつつあると思うが。とにかく、じっくりと大きく(相撲の型が)なって欲しい。

大相撲力士名鑑 : 貴公俊




2件のコメント

  1. ザックリ言って「クールで巧い兄貴」が貴公俊で、「気の強い荒っぽい弟」が貴源治か。
    弟が20kg近く重いこともあって、現役時代の「若貴兄弟」に似てきたか。貴源治は怒り出しそうだが。
    貴乃花親方が「師匠」じゃなくて「支障」になってる現状、ただでさえプレッシャーのある新十両場所、辛い毎日だろうが「しぶとい相撲」を取ってほしい。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    「クールな兄貴」の貴公俊も、立合いはよく止められてますね。「それぐらいは、良いんじゃないか・・・」とも思いますが、そういうわけにはいかないのでしょう。序盤戦が終わって、これからですね。師匠の問題は、まだ20歳ですし、意識せずということで、場所に集中してほしいと思います。

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