5日目を終わって、大相撲秋場所は3横綱と御嶽海という注目の力士が全勝。高安・北勝富士・嘉風も勝ちっ放しで、近年に無い展開が見られるかもしれません。
人気力士の活躍などで大相撲人気が高まったわけですが、本来の「激しい優勝争い」というのは滅多に見られるものではありません。朝青龍と白鵬が競った時代でも、二人が突出し過ぎていたし。
稀勢の里は4日目の魁聖戦、左のかいなで相手の上手を切った相撲が私の中では「理想の稀勢の里の相撲」。もう10年ぐらいブログで、「左下手にこだわらないで、左のかいなを働かせた相撲」を望んできた。
今日の正代戦も左下手にこだわらなかった。たぶん必死の展開で、下手にこだわる余裕も無いのかもしれないが、結果として私が考える「稀勢の里のベスト」の相撲内容になってきた。まだ4日目と5日目だけだけど。
正直な話、3日目の豊山戦は豊山の体が落ちるのよりも早く、稀勢の里の左足の甲が砂を掃いたように見えた気がしたが、それも土俵際での執念があったればこその軍配だろう。
もちろん相撲内容では白鵬と鶴竜が圧倒的に良いわけだが、白鵬は今場所のように早めに攻め込もうとする場所は、意外とスタミナに自信が無い場所だったりする。
鶴竜も実は序盤戦が良すぎると、後半戦に取りこぼすことが多い。高安とのサンドウィッチ作戦で、横綱陣は横一線でいけるかもしれない。
となると、やはり御嶽海がキーマンか。相手力士の強みを消してしまう相撲は、何とも表現しにくい。今場所はさらに、それが上書き保存されている。
さらに栃ノ心と豪栄道も踏ん張れば、完璧な展開だ。12勝ぐらいを優勝ラインに、とんでもない星の潰し合いというのも面白い。期待したい。
稀勢の里の明日六日目の対戦相手は千代大龍、まだ玉鷲との対戦も残っている。
簡単に左四つに組めそうにもない、パワーのある突き押し相撲の力士にどう対応するか。
二日目の貴景勝戦は土俵際の突き落としで凌いだが、逆に攻勢に出て勝つことができるか。
九日目は祝日、結びが稀勢の里の日だ。たぶんこの日に御嶽海戦が組まれそうな気がする。
あるいは横綱より難敵だ。稀勢の里が勝てるパターンが思い浮かばない。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
優勝争いのカギを握りそうな御嶽海。実際のところは栃ノ心の方が、相撲内容は稀勢の里よりも強そうですし、豪栄道も場所前に稀勢の里を圧倒しているし。混沌として、そして面白い展開になって欲しいですね。それと今日の貴ノ岩と千代翔馬の相撲は、迫力満点でしたね。
平成16年春場所の朝青龍、魁皇、千代大海、朝赤龍の初日からの12連勝以来の全勝レースが観られたらと思っちゃうけど星の潰しあいも楽しいですよね。
生さだジョニーさんへ
コメント、ありがとうございます。
平成16年とは、なつかしいですね。今場所は全勝力士だけでなく、豪栄道や栃ノ心も力強いし、北勝富士も楽しみな存在だし、群雄割拠の土俵を期待したいと思います。