錦木

稀勢の里の話はこれぐらいにして、今日も錦木について語ろう





大相撲初場所、進退の懸かる稀勢の里が3連敗。初日は左差しを右おっつけで阻まれ、2日は突っ張りを叩かれ、そして今日は左おっつけに右を差された。セオリー通り、敗因は普通だ。バタバタして負けたわけではない。ここから盛り返せるか・・・稀勢の里にしか分からない。

稀勢の里の話はここまで、またも錦木について。しかし、まぁ、とにかく、そろそろ土俵入りでの錦木への声援、デカくなっても良い頃だ。バリバリの大関候補だ。

錦木の相撲を一言で表せば、ナチュラルだ。いじった形跡がない。四つ相撲の力士によく言われることが、「上手廻しは浅く」「頭をつけろ」だ。高名な解説者のM氏がよく言う。

上手廻しが深くて勝てない、頭をつけないと勝てない、ならば勝てるようになるまで稽古すればよい。それで厳しい力士は、そこから工夫すれば良い、と思う。

錦木をナチュラルに感じるのは、そんな目の前の勝ちには走っていないように見えるからだ。だから、スケールの大きな力士になりつつある。完成すれば、これはなかなか勝てないだろう。今、その完成の過程を目撃できると期待している。

ちょっと言葉が極端な気もするが、近年こういう相撲が見られなくなってきていたから、素直に書くとこんな感じになる。相手力士に対応するという取口を極めようとする御嶽海は、錦木とは両極に位置する力士だろう。

北勝富士も、実は御嶽海に近い。臨機応変に、ズレるべき時は少しズレて攻めている。錦木と、御嶽海・北勝富士の絡みは面白くなりそうだ。もちろん貴景勝も絡んでくるが、それは貴景勝のコラムで改めて。

大相撲力士名鑑 : 錦木




2件のコメント

  1. 錦木が大関候補?ご冗談を、と思っていた。つい半年前まで前頭2ケタを行ったり来たり、十両陥落したこともある。上位で通用するわけがない、と思っていた。
    先場所自己最高位の前頭東3枚目で勝ち越して、驚いた。そして今場所、一気に開花した。
    ナチュラルなタイプは大ケガとも無縁らしい。初土俵以来13年休場なしだ。典型的な大器晩成型で、最近の力士で似たタイプは、相撲は全く違うが玉鷲だろうか。

    逸ノ城の幕下付出しのデビュー戦で、小手投げで一蹴されたのが錦木だった。逸ノ城の強さに驚いて、錦木とはまるで格が違う、と思った。
    それから5年、番附で肩を並べるところまで来た。対逸ノ城戦は錦木の5戦全敗だが、今場所の対戦では勝てる可能性がある。
    >>稀勢の里の話はこれぐらいにして、
    明日四日目の対戦相手が稀勢の里だ。うっかりすると引導を渡す役目になりそうだ。
    やりにくいとは思うが、いつもの「ナチュラル相撲」を取ってほしい。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    昭和的な相撲が好きな私が錦木を大関候補に推したことに、多少の贔屓目を感じられたかもしれません。しかし、可能性は大きくなりつつあります。これからも、錦木のコラムは続きます。とは言え、4日目が稀勢の里ー錦木というのを、shin2さんのコメントで知りました。それだけ、ボ~っとテレビを見ていたのでしょう。どうなるのか、見当はつきません。というか、前もって考えるべきことではないのでしょうね。

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