照強 と 炎鵬 が十両では目立っているが、幕下以下にも楽しみな力士が





世代交代うんぬんの初場所だが、十両以下に楽しみな力士が増えてきた。見応えのある相撲を見せてくれるという期待とともに、世代の狭間で一気に番付を駆け上がるチャンスとも言える。

照強 大砂嵐 吊り出し

見応えがあるといえば、あの大砂嵐を目よりも高く吊り出した照強が一番手。身長が169㎝といっても、小兵力士の相撲ではないのはご存知の通り。

きわめて正攻法、今風に言えば「普通に強い力士」って、使い方は合っているか? まぁ、169㎝で正攻法ならば、逆に異能力士と呼ぶべきかも。

炎鵬も今年中に入幕してほしい力士。こちらは100kgだから小兵力士なのだが、よく比較される舞の海とはタイプは少し違う。すり足の運びと腰の重さを感じる。前に出る力も含めて。

相撲力は舞の海よりも上、アクロバティックな部分では下かもしれないが。むしろ、だからこそ、初代栃東や旭國のような、昭和の業師に近い相撲も見せる。

幕下だけれど貴公俊改め貴ノ富士、四つの形は明らかに貴源治よりも上だ。背が低いからそう見えるのか? いや重心が低くて、やっぱり良い。一気に強くなる可能性を感じる。

そして一時は幕下を上下していた霧馬山、今度こそと思う。この力士は思いっきり、投げ技と足技で暴れて欲しい。投げや吊り、足技はケガが多くなるなんて話を聞くが、突き押しの力士の方がケガをしているようだけど、気のせいか。霧馬山は運動神経が良さそうだし、ケガはアスリートとしての能力によるのでは。

竜虎も楽しみな力士。20歳、伸び伸びとした相撲だ。強引な部分もあって、そこが良い。里山が部屋付きになるのかな。このまま、大きい(体は大きくないが)相撲で地力をつけると面白い存在だ。

そのすぐ後ろには、19歳の豊昇龍が続く。今場所は引き技は少ないかな。もうすぐ幕下上位、筋肉質のまま上がってくるだろう。上記の力士が競い合えば、土俵の景色は変わる。今月、16歳になったばかりの丹治は、まだまだ先だな。序二段だし。

大相撲力士名鑑 : 照強 炎鵬 貴ノ富士




2件のコメント

  1. 豊昇龍VS宇良が見たい。番附が幕下21枚目と23枚目、2勝1敗の相星だから四番相撲で組まれるかと思ったが、残念だった。まだ今場所チャンスはあるか。
    竜虎は里山(佐ノ山親方)が指導していると、七日目のNHKの中継で知った。先場所引退したばかりの佐ノ山親方だが、いいコーチになると期待している。
    炎鵬は100㎏になったら、途端に今まで勝てなかった190㎏クラスの明瀬山や水戸龍に勝てるようになった。小兵でも、前に出て勝てるのが凄い。足取りも三所攻めも見せてほしい。
    平成7年1月17日、阪神大震災の日に淡路島で生まれた照強は、私も被災者のひとりなので、特別な思いで応援している。昨年春場所、新十両だった炎鵬を左で首根っこ抱えて振り飛ばした一番が印象に残る。小兵で怪力だが、若浪や陸奥嵐とは違うタイプのようだ。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    豊昇龍VS宇良は見てみたいし、また両力士の上位での取組が見られることを楽しみにしています。しかし今回、期待の幕下以下の力士に宇良を一度は上げたのですが、やはり今のところは書けないと思いました。以前の宇良の動きを考えると、まだ復調とは言えないだろうし、逆に言えば、それだけ期待値が高いとも言えると思います。
    照強は、その面構えも魅力ですね。昭和の力士の雰囲気がする面構えです。

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