遠藤 清水川

玉鷲 と 遠藤 そして若元春との33場所の縁(えにし)を感じる玉鷲VS遠藤なのだ





白鵬が休場。4日目の北勝富士戦の影響らしいが、その後の相撲を見れば、重傷ではないかも。重傷でないことを祈ろう。そしてこれで、横綱・大関陣がまったく優勝争いに加わらない終盤戦となった。

玉鷲が優勝に王手を掛けた。34歳といっても、相撲は若々しい。稀勢の里が引退し世代交代の時期ではあるが、今の横綱・大関陣では手薄過ぎる。玉鷲への期待は大きい。

やはり、世代交代時に上位陣が頼りないのは良くない。そして実際のところ、今は貴景勝だけだ、交代させる側の新世代組も。御嶽海は、ケガが治ってからだし。

先日のコラムで、楽しみな若手力士に上げた幕下の霧馬山貴ノ富士竜虎豊昇龍は勝ち越した。霧馬山が貴景勝と同じ平成8年生まれで、貴ノ富士が9年、竜虎が10年、豊昇龍が11年と続く。この辺りが揃って、初めて新世代組という感じがする。序ノ口優勝の狼雅も、平成11年生まれ。

そんな幕下で、若元春が優勝した。剛士の四股名で幕下優勝したときは、「いい筋肉をしてるなぁ」と思ったものだが、あれから5年以上が経ったわけだ。スケールの大きな相撲を取ってほしい。そのための熟成期間だったということで。

玉鷲もじっくりと強くなったわけだが、若元春が剛士で幕下優勝した場所、平成25年名古屋場所で再入幕している。5回、十両に落ちている玉鷲の、6回目の入幕場所だった。それからは、ずっと幕内力士だ。

そして、その平成25年名古屋場所で14勝1敗で十両優勝、派手に新入幕を決めたのが遠藤だった。遠藤にとっても長い5年、33場所だった。今までも10勝以上した場所はあった遠藤だが、遠藤らしい左四つの相撲はあまり見られなかった。

今場所は、久々に遠藤の相撲が多く見られる。この世代交代の端境期、躍進のチャンスがやって来たかも。千秋楽に玉鷲と当たるのも、何かの縁(えにし)だろう。

大相撲力士名鑑 : 玉鷲 遠藤 若元春




砂かぶりの夜

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