炎鵬 の体は貴花田に似ている、舞の海には似てないよね





今や炎鵬、炎鵬の夏場所だ。令和第一号の新入幕力士だし。舞の海と比較されるが、改めて言うまでもなく、炎鵬と舞の海は似てない。身長と体重が数字の上で近いが、体型も体質も違うと感じる。

舞の海はアスリート的な筋肉質だったが、炎鵬はいかにも力士的な体型をしている。若手のころの貴乃花、だから貴花田だった。炎鵬の体型は貴花田に似ている、と思う。

取口も、左下手を深く引いて、足技も多かった舞の海。だから指先や足先、身体の末端に神経を研ぎ澄ませていたのが舞の海。対して、炎鵬は体の中心に重心を置いての動き。

舞の海の動きには、手先から足先まで緊張感があったが、逆に炎鵬の動きは力が抜けて、自然体で動くという感じだ。牛若丸のように機敏に動く舞の海、そしてスケート選手がリンクを滑るように動くのが炎鵬。

舞の海は舞の海オリジナルの相撲を完成させたが、炎鵬は白鵬の弟子だ。だから炎鵬に期待するのは、いかにも小兵力士という型ではなく、この体でもここまでやれるのかという・・・それが炎鵬の未来予想図だ、個人的には。

前に出る威力も、かいな力も体幹も強そうな炎鵬。正攻法を主体とした、炎鵬にしかできない小兵の相撲の型が見たい。それに、守りにも強いだろう。負けにくい力士だと思う。

負けにくいとなれば、当然ながら番付を上げていく期待感を持つ。「令和の名関脇」なんて称号を期待するのは、これは気が早いか。しかし「令和の何とか」と形容される力士になるのは、これは間違いない。

大相撲力士名鑑 : 炎鵬




2件のコメント

  1. >>「令和の名関脇」なんて称号を期待するのは、これは気が早いか。
    炎鵬自身はもっと上の地位を目指しているのではないか。前ミツ取って寄り切りという相撲もあった。体型は異なるが、千代の富士も目標にしているのではないか。
    現在99㎏の体格では、足取りで白星を稼がなければいけないだろうが、最終的には正攻法が目標だと、勝手に想像している。「舞の海二世」とか「技のデパート令和店」とか言われたくはないだろう(舞の海も左を深く差して廻しの結び目の向こう側を取って下手投げか、相手の右側に付いて切り返しか内掛けが基本で、「技のデパート」と呼ばれるほど「商品」は置いてなかったと思う。)

    炎鵬は千代の富士のような筋肉の鎧をまとうのだろうか。宮城野部屋の兄弟子に石浦という筋肉力士がいるが、同じタイプは目指さないだろう。
    炎鵬は、おそらく寝ている時以外は相撲のことを考えているのではないか。想像を絶するタイプの力士が完成するかも知れない。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    炎鵬は関脇より上を目指している・・・若手ですし、ぜひ上を目指してほしいです。舞の海は小結でしたが、最高位が小結だった力士は、意外と番付運の良さで小結になった力士が多い、という気がします。最高位関脇の力士との差は、結構あると感じます。炎鵬も大関を狙う関脇に、まずはそこですね。

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