貴景勝

貴景勝 の本来の突き押しは出ていないけど、 朝乃山 戦に注目なのだ





大相撲秋場所、注目の力士を上げるとすると、貴景勝・照強・炎鵬がトップ3というところだろう。んで、初日の取口で一番気になったのは貴景勝だ。

相撲勘というのがポイントになるが、特に突き押し相撲の力士にとっては重要だ。その部分で、まったく取り戻していないという感じだった。

貴景勝は、その独特の突き押しで大関に上がった力士だ。一気に突き起こしていくのではなく、小刻みに根気強く、そして正確に攻め込んでいく相撲。

いわゆる大振りの、一発を狙わない。ジャブ、ジャブ、ジャブで相手を追い詰める。逃げ場を無くしていく、きわめて理詰めな、テクニカルな突き押し。

しかし初日の貴景勝は、突き押しの一発一発に力がこもって、体も伸びていた。本来の、自身の体勢に余裕を持った、ジャブ、ジャブ・・・ではなかった。

初日の相撲では、相手に引き技を狙わせる隙が出来る。何度か、前に落ちる場面が出てきそうだ、と思った。ケガ前の相撲の型を思い出せば、これは問題ないだろうが、10勝いけるかどうかは貴景勝の地力に関わってくるか。白鵬や高安も休場してるし。

というところで碧山戦、引き技がある相手だけに、注意深い、初日とは違う相撲となった。一気に行かない、本来の突き押しに近い相撲だった。2日目の相手としては、良かったかもしれない。

本来の貴景勝の相撲は、もっとリズミカルだ。あのリズムが出てくれば完全復活。相撲勘も戻ってくるか。3日目の朝乃山戦が楽しみだが、栃ノ心戦の朝乃山、右のかいなの返しが生きていた。相撲の型が出来上がってきた感じ。本格的なブレイクか。

大相撲力士名鑑 : 貴景勝 朝乃山




砂かぶりの夜

4件のコメント

  1. 貴景勝は顔を張られると熱くなる性格っぽいので、現に十両時代、大砂嵐に張られた際は応戦して、取組後の記者の問いかけに「向こうが喧嘩腰ならこちらも喧嘩腰で」と気の強さが伺えるコメントを残してました。初日の大栄翔戦はむしろ貴景勝の性格が出た一番だと感じました。

    1. 伊藤さんへ
      コメント、ありがとうございます。
      3日目まで、貴景勝の精神面の強さが感じられる相撲が続いてますね。徐々に本来の動きが出てくれば、大関復帰も現実味を帯びて来そうです。白鵬が不在ですから、優勝争いにも加わってほしいところですね。

  2. スポニチに【貴景勝復活までの歩み】が詳細に掲載されている。
    >>https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/09/09/kiji/20190908s00005000533000c.html?amp=1&__twitter_impression=true
    初日勝った時点で「復活」は気が早いと思ったが、貴景勝の発言で
    >>「気合で乗り越えられないのが膝だと思った」
    は名言だ。大相撲におけるケガのリハビリが劇的に変わるかもしれない。
    >>場所前の関取衆との実戦稽古は15番だけで、相撲勘を不安視する声もあったが、
    まだ三日目だが、貴景勝のリハビリ計画は成功しているといってよい。ただ、実戦稽古が少ないために、後半戦スタミナ切れしないか心配だが。

    明日四日目は、千代大龍のポジションを奪った?「引き技の友風」だ。
    友風、十両時代はもっと押しに徹していたような気がするが、幕内では引き技が目立つ。名古屋場所では鶴竜から金星を奪った。貴景勝は喰わないと思うが、さてどうなるか。

  3. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    朝乃山戦は、地力の違いを見せた貴景勝でした。友風戦も楽しみです。引き技のある碧山に対して、むしろ一気に攻めない、小刻みに攻める貴景勝の本来の相撲を取り戻す格好の相手と見ておりました。友風はポスト千代大龍(目標が小さいか?)、碧山戦以上に貴景勝の復活度が分かるでしょうね。

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