朝乃山

朝乃山 はスケールが大きいから、歴代の特A級横綱と比較してしまいました





朝乃山の人気が高い。遠藤と炎鵬は男前だがストイックというか、取っ付きにくい雰囲気。朝乃山は可愛らしいというと変だが、親しみやすさがある。相撲協会が、もっとも出世してほしい力士のNo.1だろう。そういう力士を見ると、つい粗探しをしてみたくなるな。

朝乃山は言うまでもなく四つ相撲。こういう力士には、立合いに胸を出して押し相撲に弱いとか、差さないと力が出ないとか、そういう力士が多いものだ。朝乃山は、意外とそういう場面は少ない。

むしろ突き押しの先制攻撃も出来るし、そのまま決めてしまうほどの威力もある。その辺は、センスと努力と両方だろうが、スケールの大きな四つ相撲の力士という感じだ。

そして前さばきは巧い。巧いが、朝乃山は肩幅の広い力士。肩幅の広い力士には脇が甘い力士が多く、これは仕方ない。朝乃山も立合いの前さばきで右は差すが、巻き替えられる場面もある。

しかし、そういう場面もかなり少なくなった、前に出る威力が付いたから。それと朝乃山は肩幅が広いだけでなく身幅と言うのかな、脇の下から脇の下までだから胸の幅、これが広い。だから肩幅の広さの割に脇は狭そうで、だから右四つでの展開が多いのかもしれない。

粗探しなどと言って、基本的にはホメている。一つ上げれば、肩幅の広い力士は四つ身で肩を巧く使うから、左四つでも取れる力士も多い。多いと言っても、玉の海や貴乃花や白鵬が代表例だから、飛んでもなくレベルが高い例だ。千代の富士も加えて良いか。

左四つで勝っている印象は少ないが、特A級の横綱と比較される部分でしか欠点は見つからないのか・・・。自分の四つだけでしか勝てなかった代表格は、左四つの北の富士。右四つで勝ったのは見たことない。しかし先制攻撃、脇の堅さ、相手の上手を切る・・・細かいところが特A級だった。

細かいところが特A級じゃなくて、自分の四つじゃないと相撲が取れなかったのは稀勢の里だったな。いつの間にか、やっぱり横綱と比較している。でも、・・・何かまだ、体の芯の強さが足りないように見えるな。身幅が広いから、そう感じるのかな。

大相撲力士名鑑 : 朝乃山




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 朝乃山が今場所負けた2番は右四つになれなかった。白鵬は右で張って左を差して朝乃山を完封した。朝乃山の弱点が露呈したが、白鵬が朝乃山の実力を認めているとも言える。
    右さえ差せれば、左は上手が取れなくてもおっつけで勝てる。スケールも大きいし、華もある。令和初の優勝で、トランプ大統領からも表彰された。運もあると見る。
    ただ追手風部屋の押し相撲力士に弱い。対大栄翔1勝7敗、対大翔丸5戦全敗だ。
    >>何かまだ、体の芯の強さが足りないように見えるな。
    体格の割りに線の細いイメージがある。これが克服できれば押し相撲にも勝てるだろうし、大関・横綱にも昇進できる。
    今場所、休場力士を除くと、横綱から前頭6枚目まで、白鵬が6勝1敗、朝乃山が5勝2敗、残りは2勝5敗の隠岐の海以外は全員4勝3敗か3勝4敗だ。白鵬次第で優勝争いは大きく変わる。
    白鵬に引導を渡すのは朝乃山だ。来年中に実現することを期待する。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    白鵬も、白鵬本来の相撲は取れていないうえ、終盤のスタミナ切れが予想されます。朝乃山にとって、これから一番一番が大切になってきますね。番付を見ても、本当に今がチャンスという感じです。優勝決定戦で白鵬と当たるのが、理想的な展開でしょうね。

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