初場所まで、一週間。やっぱり、いの一番の注目は炎鵬。舞の海が「炎鵬を三役にする会」の会長だと北の富士が言っていたが、これは「関脇にする会」が良いと思う。
同じ三役でも、関脇と小結との距離が大きいことは、過去の力士を見ても明らかだ。絶好のチャンスとかタイミングとかで小結に昇進した例はあるけど、幸運で関脇になった力士はいない、と断言したくなる。探せばいるかもしれないが。幸運な大関昇進のケースの方が、むしろ有る。
今の相撲のままでも、チャンスとかタイミングで炎鵬は、小結には上がれると思う。関脇は、まだ難しい。その可能性を考えるのが、今年の大きな楽しみとなりそうだ。
炎鵬の可能性については、以前にも書いたが、下手だけでなく上手からの攻めの魅力だ。それを考えていたら、大関北葉山を思い出した。北葉山は打っちゃりを得意としたが、打っちゃりと見せて、逆方向への大逆手を見せることもあったらしい。らしい~というのは、私はそれを見たことないから。
土俵際の決まり手を推奨はできないけど、上手と見せて下手もしくはその逆、なんてのは格好良い。そんな感じの、炎鵬らしい攻めが見たい。173㎝の大関だった北葉山は、大型の大鵬・柏戸にも強かった。横綱を期待された時期もあった。
次に楽しみなのは十両の琴勝峰と豊昇龍・・・いや、ここは同じ十両でも照ノ富士だろうなぁ。もう初場所からでも、幕内復帰なんて話ではなく、大関復帰を予感させるような相撲が見られないだろうか。見てみたいが。
照ノ富士については、かつての強引な相撲ではなく、下半身主導の摺り足の相撲を見たい。たまの強引は良いけど。「吊り出し」が好きな私だが、それは体型や体重、そして既往のケガによって考えもの。照ノ富士は、もう強引な相撲は控えないと。
炎鵬が大関を狙える関脇に。照ノ富士が横綱を狙える大関に。琴勝峰と豊昇龍の入幕、さらに大関レース参戦へ。その可能性を感じたい、そんな初場所でございます。大関一番手の朝乃山は・・・、場所が始まってみないとね。
>>大関一番手の朝乃山は・・・、場所が始まってみないとね。
場所が始まる前から暗雲が立ち込めている。
>>荒磯親方、朝乃山に出稽古来い…5日に高安と三つどもえ
>>https://hochi.news/articles/20200104-OHT1T50234.html
なんで親方が現役力士と「三つどもえ」なんだ、と思っていたら、
>>朝乃山、荒磯親方に1勝16敗も白星で「恩返しを」
>>https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202001050000262.html
>>けんか四つの荒磯親方から、徹底的に右を封じられるなど1勝16敗。
荒磯親方の解説風に言えば「右と左のケンカで相手の右をブチ壊して左をネジ込んだ」結果だが、正月明けとか出稽古とかの状況を考慮しても、朝乃山、もう少し勝たないといけない。
場所が始まればまた稽古とは違う相撲が取れるのかもしれないが、ちょっと朝乃山を過大評価し過ぎたか。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
朝乃山が荒磯親方にボコボコに負けたのは、今の上位陣に左四つで脇の堅い力士がいないというのもあるかもしれません。朝乃山が、そういう力士に慣れていなかったという。そして番付のメンツを見ると、初場所も大ブレイクとはいかなくても、そこそこは勝ちそうだという感じです。上位陣に手強さを感じられないのが、少し寂しいですね。