炎鵬 の「炎鵬スペシャル」にはスペシャル感があるなぁ、「仏壇返し」並み?





北の富士と舞の海が言ってたのは「炎鵬を三役にする会」だったかな。私は前にも書いたが、それ以上を期待している。関脇以上を。そして炎鵬の体格で関脇以上になるには天才的な部分、もしくは神がかった部分が無いと不可能だと思う。

先日テレビでの炎鵬を見て、天才的というべきか、神がかった部分というべきか、それは感じた。テレビでは初場所に印象に残った取組として、舞の海は高安戦を、北の富士は阿炎戦を上げていた。

今や炎鵬スペシャルとも言える「廻しを離す下手投げ」と、北の富士が「足吊り出しって決まり手でも・・・」みたいなことを言っていた「足取り」の相撲だ。

まずは廻しを離す下手投げだが、見ていると理に適ったと言うべきか、炎鵬は巧い手を考え出したなぁ、ぐらいに思っていた。しかし、そんなレベルの為せる業ではない、とテレビを見て考え直した。

テレビでは炎鵬が廻しから手を離す(つまり勝負が決まる)、2秒ぐらい前の瞬間の画像。投げの打ち合いをしている、その画像を見て、先入観なしで大相撲ファンにアンケートをしたら、10人中7人は「高安が勝ったでしょ」と答えたと思う。私も、この体勢の流れなら高安に分が有ると判断するだろうと、そんな画像。

私はあの相撲は、投げの打ち合い自体が炎鵬有利だと思っていた。余裕で手を離したと・・・。だから・・・炎鵬は、あそこで手を離せるから勝てたのだ。普通の力士なら負ける相撲を、勝ちにしていたわけだ。

そして足取り、阿炎を持ち上げたから話題性も大きくなったけど。あの持ち上げも、阿炎が飛ぶのが分かったから持ち上げたらしい。「相手の呼吸が分かるから、打っ棄る」と語っていた打っ棄り名人の若浪の言葉に通じる。

大相撲は相手の重心を崩す競技であって「廻し離し」も「足取り」も、相手の重心を崩す高度な技術。そして足取りはもちろんだが、廻し離しも炎鵬のリーチの短さがその相撲センスに味方して、炎鵬だけが成しえる技術となっている。だから・・・まだまだ天井は見えない。

大相撲力士名鑑 : 炎鵬




2件のコメント

  1. 阿炎戦の足取り吊り出しは「持ち出し」という決まり手として、70年近く前に若葉山が鳴門海に決めている、とのことです。
    >>https://pbs.twimg.com/media/EPCTBhhU0AATOku?format=jpg&name=small
    (参考>>https://twitter.com/OdateUzaemon/status/1220637162237906944)
    高安戦の「廻し離し」は見たことがない。「すかし投げ」とでも名付けようか。名前がカッコ悪いし、なにより「投げ」ていないから違うか。
    昭和の讀賣新聞社発行「大相撲」は協会発表とは違う決まり手を多く名付けていたが、炎鵬は決まり手の付け甲斐がある力士だろう。現在「大相撲」誌があればなあ、と残念に思う。

    炎鵬は恐ろしく低い位置で、土俵スレスレで相撲が取れる力士だ。初場所の序二段優勝決定戦で宇良も土俵スレスレの足取りを復活させていた。やはり両者の対戦が見たい、というありきたりの結論で終わります。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    宇良との対戦が実現すれば、大相撲史上に残るような人気カードになるでしょうね。何とか両力士ともケガの無いことを祈り、その日を待ちたいと思います。もう一場所ごとに、宇良の成績が気になることになりそうです。そして翠富士が、どういう相撲を取るか、これにも注目です。照強も負けていられない。まるでタイガーマスクやダイナマイト・キッド、ブラックタイガーがいたころの、新日本のジュニアを彷彿とさせますね。

タイヘイ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA