春場所が始まった。無観客。いつもと違う雰囲気の中で、やはり力士はやりにくく、だから淡白な相撲も多かった、と書くのが今日に相応しそうだが、だいたい初日は淡白なものだ。
まぁ、一番印象に残ったのは舞の海の「朝乃山は10勝で大関に」発言で、さらに「28勝で大関になった人がいる」。マヌケ過ぎて、不快感もない。北の富士は不快だったかな。
北の富士の直近3場所で28勝はしばしば取り上げられるが、そのさらに前の3場所も関脇と小結で29勝している。直近6場所を三役で57勝、この数字は低いものではない。それだけ安定感もあったわけで、それに年齢的な期待感と人気も相まっての昇進だった。
昭和は大関昇進に「直近3場所」という概念は無かった、と言っても良いと思う。直近6場所ぐらいの評価もあったし、一気に強くなった場合は直前場所の成績を重視した場合もあった、と思う。
論外なのは、朝乃山は三役の在位がまだ2場所ってところだろう。それともう一つ、北の富士だったからまだ良かったのだ。初代若乃花が生きていたら、「28勝で大関になった人がいる」で舞の海は角界出禁もありえただろう。
もちろん、一人大関という状況は大きい。そのうえ、2横綱は超ベテランと呼んでもおかしくない年齢だ。平たく言えば、大相撲ランキング第4位だから、大関でも良いのではという理屈。
逆の目線で見ると、「上位力士が3人しかいないのに、10勝や11勝じゃダメじゃん」となる。言うまでもなく、先場所は横綱不在で10勝5敗。どっち目線かで評価は変わる。会場の歓声が無い分、今場所の「甘めの昇進」の目は、無いと判断すべきではないか・・・舞の海!
!マークをつけるほど、力は入ってないけどね。
舞の海氏がテレビに出るときは、ラジオを聴く(今日の解説は錣山親方)ようにしているが、
>>「28勝で大関になった人がいる」。
本当に言いやがったのか。
>>初代若乃花が生きていたら、「28勝で大関になった人がいる」で舞の海は角界出禁もありえただろう。
あの向正面の箱(というのか)に閉じ込めて一生出さないようにしてほしい。余計なことを言わせたら角界一だ。いわゆる「天然」というキャラクターでもない。悪意満々だから手に負えない。
>>だいたい初日は淡白なものだ。
その通りだが、観客の声援を剥ぎ取ると、大相撲はこんな風になるのか、と愕然としたのも確かだ。八角理事長の御挨拶が初日のMVPだった。中止したほうが対策も後処理も楽だろうが、敢えて困難な道を選んだ。十五日間が無事終わるよう祈ります。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
舞の海の発言の後に、北の富士は「空気読めよ」とキツめに言ったものの、それ以上は面倒くさかったのでしょう、「私の不名誉な記録が・・・」みたいに話の流れを作っていました。それが中継始まってすぐだったもので、結局中継の終わりまで北の富士と舞の海の会話がほぼ無いままという、不思議な事態のままで中継は終わりました。これも無観客と同じように、記憶に残る出来事として心に刻みます。そして八角理事長、貴乃花の件にしても白鵬の件にしても、協会のトップということで、大相撲をよく知らない人からネットで弄られていますね。初日の挨拶は素晴らしかった、今でも私にとっては「北勝海」、いや「保志」のままです。