朝乃山

朝乃山 VS 御嶽海 の名勝負数え歌が聞こえ続ければ、綱とりも見えてくる





大相撲春場所6日目、これは朝乃山VS御嶽海について書かないと。今場所一番と言っていい注目の取組、白鵬がらみの取組以上に。これからの土俵の風景を考えると尚のこと。それに前にも書いたが、好対照な取口というのも、展開が楽しみな取組だ。

焦点は、これはもう朝乃山のスケールの大きな右四つの型を、御嶽海が阻止できるかどうかに尽きた。そして過去の相撲で見られた、引きをきっかけにして展開が変わり勝負が決まる、みたいな相撲は見たくないとも思っていたが・・・良い相撲だった。

まぁ、とにかく御嶽海の相撲は厳しかった。朝乃山に感じていた物足りなさ、それが今日分かったような。突っ張って前に出ても、右四つ左上手になっても、感じていた物足りなさ。それが今日の「徹底した厳しさ」への対応ということだろうと思う。

もっと絞って言えば、「速さ」への対応。速い相撲に対して、右を差せるか、左上手を引けるか。パワーの力士が多い中で今出来ていることが、スピードの力士に出来るのか。ただ、そういう力士は少ない。

強いときの御嶽海は勝負どころに対応する巧さと速さ、そこに集中できる能力が図抜けている。集中する能力とは、集中力だけでなく相撲センスとも言えるだろう。パワーが無いと実行できないが、パワーもある。

次は朝乃山が御嶽海を上回る相撲で、右四つ左上手を果たす番。そして名勝負数え歌が聞こえ始める、というのが理想だ。大関先陣争いから綱とりまで、切磋琢磨の両力士、という流れだ。

朝乃山が今日のようなスピードの御嶽海を攻略すれば、朝乃山は綱も狙える。今場所の初日にはまだ、「朝乃山への過剰な大関昇進に期待する雰囲気」に微妙な想いを抱えていた私の考えも変わる。変わらないでほしいと思うのは、御嶽海の調子相撲だ。間違えた、相撲の調子だ。

大相撲力士名鑑 : 御嶽海 朝乃山




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 荒磯親方は「朝乃山の右ワキにコブシ1個分の隙がある」云々の話をしておられたが、その隙を御嶽海に突かれた。左上手が取れれば1月場所十四日目の貴景勝戦のように土俵際の逆転の投げもあるが、四つ相撲の技術は貴景勝より御嶽海のほうが遥かに上回る。最後は命綱の左上手も切られた。完敗だった。

    先場所、NHKの藤井アナウンサーがサラッと「景朝(けいちょう)時代」が到来云々と仰っていたようだが、
    >>https://tr.twipple.jp/h/5c/6c/%23sumox%E6%99%AF%E6%9C%9D.html
    御嶽海と朝乃山ならどういう命名になるか。「御朝時代」か「朝嶽時代」、まあマスコミが勝手に命名してくれると思うが、御嶽海の今場所の番附は西前頭3枚目、明日は横綱白鵬戦だ。
    勝ったほうが優勝、というのは気が早いか。白鵬、今場所多用する立合いの右張り手を出してくると予想する。外れたらごめんなさい。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    「景朝時代」ですか・・・「御朝時代」も・・・。私は羽黒山時代と栃若時代の間の・・・これは10年ぐらい続いたから極端か。それでも、かなりの戦国時代を予測します。景・朝・御に正代・遠藤・阿武咲・北勝富士、霧馬山に琴ノ若、照ノ富士も。琴勝峰と豊昇龍が特に強力です。数えたら、10人を超えてますね。朝乃山と御嶽海が中心となる可能性は大きいですが・・・。白鵬VS御嶽海、白鵬が右張り手なら御嶽海は左おっつけで合わせられるでしょうか。

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