琴ノ若

琴ノ若 のことを初めて書くが、ほとんど 琴ノ若 の話は出てこなくて、どうもすみません





初めて琴ノ若のコラムを書く。近い世代で言うと、琴勝峰と豊昇龍のコラムはすでに書いている。二人とも十両に入ってから書き始めたが、ちょこちょこっとは、幕下の頃から触れていた。琴ノ若とは注目度が違っていた。

琴勝峰はその柔らかさが秀逸で守りに強く、豊昇龍は突き押しもあるが廻しを引いた強さが魅力。どちらも、近年の力士には無いものを持っている。横綱の可能性も感じる。

で、琴ノ若だ。両差しで勝ったり、引っ張りこんで勝ったり。相撲の取口として見たら、自分の体とパワーを生かしているのだろうが、将来への楽しみを抱かせる相撲とまでは、今のところは感じない。

少し横道にそれるが、琴鎌谷の四股名の響きが良かった。たぶん理由は、こんなところだ。私が大相撲の月刊誌を読み始めたのは、幼稚園に入る一年前の年だった。読める漢字も、当然少ない。

小学校に入ると、じょじょに漢字も読めてくる。なぜか力士の本名が気になった時期があって、北の富士は竹沢(実際は竹澤のようだが、当時の表記は竹沢だった)なんだ、ふ~~ん。ライバルだった玉乃島(当時)は竹内で、竹沢と似てるなぁとか。

その中で難しい漢字だなぁと思ったのが、琴櫻の鎌谷だった。覚えにくかった。長谷川は長谷川なのに。そのときの懐かしさが、琴鎌谷の四股名の中に有った。

なぜか北の富士・玉乃島・琴櫻の苗字が頭に残っている。バリバリの大関候補の若手力士だったからだろう。今で言えば、貴景勝・朝乃山・御嶽海といったところか。

北の富士も玉乃島も琴櫻も、大関を超えて横綱となった。貴景勝・朝乃山・御嶽海はどうなるだろうか。さらに次の世代は、琴ノ若・琴勝峰・豊昇龍となるのか。現時点では、琴勝峰と豊昇龍が一歩リードしていると思うが。番付じゃなくて、将来性で。

それでも、琴ノ若には大関以上を期待したい。なぜなら、どこかに以前書いたが、復活してほしい四股名のナンバーワンは琴櫻だ。字面もキレイだし、音もキレイだ。次回は、琴ノ若の相撲の内容にも触れたいと考えるが、本日は以上。ほとんど横道の話で終わってしまった、どうも失礼。

大相撲力士名鑑 : 琴ノ若




2件のコメント

  1. 琴ノ若が書かれた記事の大半が「父は琴ノ若、祖父は琴櫻」から始まる。
    >>【尾車親方の目】琴ノ若、祖父+父=佐渡ケ嶽部屋の最高傑作
    >>https://hochi.news/articles/20200316-OHT1T50202.html
    >>この姿を天国で眠る祖父の先代(元横綱・琴桜)にぜひ、見せたかった。先代はいつも琴ノ若を連れて歩いていた。ある時、父が負けて帰ってきて先代にひどく叱られたことがあった。その姿を見た琴ノ若は先代の袖を引っ張り「そんなに(父を)怒らないで。その代わりにボクが横綱になるから」と言ったという。その時の先代のうれしそう顔を私は忘れることができない。
    ああ、エエ話やなあ、と思うが、琴ノ若の相撲内容には殆ど触れていない。「父譲りの懐の深さ」「課題は先代のような爆発力のある立ち合いを身に付けること」いい加減、お父さん・お祖父さん離れさせないといけない。幕下の納谷にも同じことが言える。

    身内に横綱がいる力士の宿命だろう。大関貴ノ花も不機嫌そうな顔で「俺は兄貴とは違う」と言っていた記憶がある。まず「ひとりの力士」として評価すべきだと思うが「琴ノ若」って四股名を付けてしまったからなあ。
    足の長さは日本人力士ナンバー1か。その足を取られて、十日目照強に敗れた。
    高校の2年後輩の琴勝峰が追い付いてきたことが刺激になったとのことだが、琴勝峰がいなければ今でも幕下中堅でウロウロしていたのだろうか。というか、琴ノ若VS琴勝峰の対戦が観たい。現時点でとちらが強いのだろうか。
    やっぱり琴ノ若の相撲内容の話が出てこないなあ。しっかり見るようにしよう。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    最近の私は、強い勝ち方とか弱い負け方とか、勝ち方や負け方をコラムに書いていることが多いみたいです。その点を考えると、琴ノ若の勝ち方は物足りない、というかコラムに書きにくいものです。それでも7勝まで星を伸ばしているのは、力がある証拠でしょうか。あと1勝で足踏みしていますが。

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