正代

13勝で大関昇進OKだと思う、数字じゃなくて勝ち方、本当に強い勝ち方だから、 正代 は





正代VS朝乃山の大一番は、正代が強かった。「勝った」というよりも「強かった」という方が合ってるように思う。それだけ、凄かった。何が凄かったかというと、今日はいつもの両差し狙いの立合いじゃなかったからだ。

アゴが上がってる、胸を出してる、それも驚きではあるが、両差しを狙うような立合いでも威力がある、ここも充分に驚きだった。しかし、今日は違った。今日だけだったかどうか、それほど私は注意力はない。

正代が期待の若手力士として上位に上がってきたころ、琴錦の解説について、このブログで書いたことがあった。そのときの解説を思い起こして、今日の正代の相撲内容を見てみると、いかに正代が強くなったかが分かる。

琴錦は、当時の正代の相撲について、その両差しの巧さを問おうとしたアナウンサーに対して、「両差しにならないと勝てないから、両差し狙いなんですよ」と事もなげに言った。普通の四つ身では、勝つ自信がないだけだと。さすが琴錦、当時のネガティブな正代を見抜いていた。

だからだ、今日は朝乃山に対して、両差しにならなくても何の問題もない、という正代の強気のメッセージ、そんな立合いだった。そして、まさにその通り、差し手争いなど必要なし、前に圧力を掛ければ勝てると、そんな勝ち方だった。

琴錦の解説はいつも明晰で適切だが、それを正代が見事に克服した瞬間、それが9月場所14日目の朝乃山戦だ。しかし・・・まぁ、あまりにも取口が変わらなくて、それでも勝ち続けるから、何か変化したところを探したかったのか・・・私は。

いやいや、そんなことは無い。それに左を差しに行かなくても、アゴ上げの胸出しは続けるはずだ。強いぞ!僕等の一人パン食い競争! 13勝2敗で優勝なら、一気に大関昇進だ!・・・一場所見てみる必要は、無いと思うけどね。

大相撲力士名鑑 : 正代




2件のコメント

  1. 前日御嶽海を戦慄の左上手投げで転がした朝乃山を問題にしなかった。両横綱休場で両大関に勝てば大関昇進だと思うが、あの「一人パン食い競争」は審判部、もっと言えば「組長」と仇名される伊勢ケ濱審判部長にどう評価されているか。「横綱に勝っていない(両横綱全休でも)」とか難癖付けそうだ。
    あと師匠の時津風親方は謹慎中だ。大関昇進伝達式には代理で枝川親方が出るのか。弟子が大関昇進で謹慎が解けるとは思えない。
    とにかく千秋楽勝って13勝で優勝なら面倒くさいハードルも吹っ飛ぶ。ハードル付きパン食い競争で大関昇進だ!

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    正代VS翔猿は熱戦となりましたが、正代のもう一つの得意技の土俵際の強さで勝ちました。正代の場合は俵に足が掛かる、じゃなくて俵に乗ってますからね。それも、平然とした表情(に見えます)で。だから今日も、強い勝ち方に見えました。大関のハードルは楽勝でした。綱とりは、白鵬という障害物競走が待ってますね。大喜利か!

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