期待の琴勝峰、現在10連敗。その際立った柔軟な足腰は将来の横綱候補で、これといった勝ちパターンがないまま前頭の上位まで上がってきた21歳・・・。もちろん、これから先は勝ちパターンが無いといけない。
琴勝峰が相撲の型を示すことが出来るか、これが1月場所一番の興味の的だった。今のところは、示すことが出来ていない。しかし、相撲の型なんて、簡単に作ることはできない。だから、今場所は致し方ない、と思うしかない。
豊昇龍は廻しを引けるようになってきた。豊昇龍の場合は相撲の型うんぬんよりも、「廻しを引けなかったら勝てない」という負の要素が、むしろプラスになっている、かもしれない。
廻しを引いた型を作る、のではなく、引かなきゃ幕内では勝てない、という必然性で相撲を取っている。「右の廻し」しか、勝つパターンは無くなった、という状況に追い込まれてる。
右の廻ししかないから、右の廻しは洗練されていく・・・かもしれない。洗練された結果、それが右下手から右上手に変わる可能性も出てきた。意識してではなく、何度も何度も、命綱の右の廻しで勝負してきた結果、だとしたら・・・可能性大だな。
ということになれば、右四つから左四つの力士に変わることになる。武蔵丸は左四つから右四つに変わって、そして横綱になった。貴乃花の充分の右四つになって、それで一度も負けなかった、本割で。
豊真将に、右四つではなく左四つの相撲にすべし(実際、左四つで取ることも多かった)と、10年前ぐらいに頻繁にブログに書いていた。当然ながら豊真将が見ることもないが、ブログを見たとしても左四つに変えるわけがないか。
などと言いつつ・・・豊昇龍は左四つ右上手が面白いかも。見つけるべき相撲の型を、見つけつつあるのかな。琴勝峰はまだだから。そして、一番大事なものだから。だから三番手は、今のところ王鵬よりも北の若かな。
琴勝峰、十一日目も翔猿に敗れたが、土俵際でグニューーンは出た。若三杉(二代目若乃花)が鷲羽山にはりま投げで逆転勝ちした一番を思い出したが、残念ながら廻しが取れない。得意の右差しも許してもらえない。
いつか「あの琴勝峰も11連敗した」と言われる日が来るだろう。大きなケガはないようだから15戦全敗はないだろう。
豊昇龍は琴勝峰や王鵬よりイマドキの若い子に見える。初日から5連敗したが、叔父の朝青龍氏から
>>https://pbs.twimg.com/media/Er6ODTqUYAAP7Dm?format=png&name=small
「全敗!!ひたくそう」のツイートが来てから6連勝だ。ただ「ひたくそう」に刺激を受けたわけではないだろう。「面倒くさいなオッサン」ぐらいに思っていそうだ。
王鵬はもう少し十両で通用するかと思った。左を差せばカイナが返るが、突き押しで勝てないのが厳しい。
shin2さんへ
コメントありがとうございます。
琴勝峰は本当に勝てないし、廻しも引かせてもらえませんねぇ。豊昇龍は廻しを引けないと勝てないという自覚があるからか、廻しを引くことへのモチベーションは高いと思いますが、琴勝峰はどうでしょうか。琴勝峰も王鵬も、突き押しも四つも、どちらも行けそうで、どちらもまだまだ、でしょうか。