照ノ富士 も 貴景勝 も万全とは言えず、 遠藤 が抜けてくるなんてことも





大相撲5月場所も中日を迎え、全勝の照ノ富士を1敗の貴景勝が追いかける、展開としては望ましいものとなっている。しかし、両力士ともに絶好調とは言えない、と思う。

照ノ富士はヒザの状態は不透明だが、連日の相撲の展開が速い。なるべくヒザに負担を掛けたくない、という取口だ。状況判断と土俵でのポジショニングは、先場所同様に素晴らしい。

今の照ノ富士に勝てる力士のイメージは、「ピラニア」旭國のように、食い下がって、粘って粘って、嫌がられる相撲を取れる力士だ。今の土俵で言えば、いない。いないなぁ。

余談だが、YouTubeで久しぶりに旭國の映像を見た。当時は感じなかったが、体が格好良い。同じような身長と体重の力士は、現在の土俵では石浦だ。肩から腕の筋肉は石浦が大きいが、背中から尻までは圧倒的に旭國が充実している。縮んだり伸びたり、いわゆる足腰のバネの旭國に軍配が上がる。

とにかく、速い相撲を取りたいと思われる照ノ富士だけど、相手力士でも照ノ富士と長い相撲を取りたいと考えている力士はいない可能性が高く、照ノ富士有利は今のところ揺るぎ無い。

さて追いかける貴景勝だが、私が良く使う「ヒット&アウェー」戦法が見られないし、見られても不完全なものだ。貴景勝がこの戦法を使わないのか、当たっても相手との距離が空かない、つまり威力が足りないで、使いたくても使えないのか。

以前に私は、「普通の突き押し相撲の力士では、貴景勝のヒット&アウェーは攻略できない」みたいなことを書いたが、今場所の貴景勝は普通の突き押し相撲の力士に近い。それでも1敗を守っているのは大したものだが、逆に言えば、好調に勝ち進んでいるわけではない。

だから、照ノ富士と貴景勝のマッチレースとは言えない。何か、遠藤の相撲内容が良くないかな。良いといっても、番付が番付だから、あれで普通かなぁ。一度は照ノ富士と並んでポスト白鵬の位置にいた遠藤も、奇跡的に体が万全になり、再び照ノ富士のライバルとなる、というドラマはどうかな。無理か。

大相撲力士名鑑 : 照ノ富士 貴景勝 遠藤




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 照ノ富士の明日九日目の相手は高安だ。3大関との対戦前に、関脇小結戦が終了してしまう。
    十日目以降誰と対戦させるのか。番附順なら2勝6敗の霧馬山と妙義龍、初日から休場で明日から出場の碧山だが、番狂わせは期待できない。
    やはり6勝2敗の阿武咲と遠藤、そしてポスト白鵬のひとりだった逸ノ城に当ててほしい。5年ぶりの対戦になるが、現在の照ノ富士なら逸ノ城に左上手は与えないだろう。朝乃山戦のような展開になるか。今場所の朝乃山よりは通用すると思うが。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    照ノ富士は高安を破り、第一関門を突破という感じですね。これまでの連敗した相撲内容を反省した、考えた取口だったと思います。遠藤と逸ノ城、かつてのポスト白鵬との対戦は是非見たいし、面白い展開が期待できるのではないでしょうか。

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