大相撲5月場所も最終盤、場所前は実力拮抗で何が起こるか分からない、なんて思っていたが、照ノ富士と貴景勝の優勝争いで大関の面目を保っている。そして13日目の割りは照ノ富士VS逸ノ城、貴景勝VS遠藤。
まずは照ノ富士VS逸ノ城、逸ノ城が相撲を長引かせられれば面白い展開になって、照ノ富士も焦るだろうと思っていたが、照ノ富士の左の前廻しへの執念が凄い。そして、やはり今日も速攻。
貴景勝は10日目から、本来の距離を保った、貴景勝の突き押し相撲というものが出来つつあった。調子を上げてきていた。今日の立合いの当たりも、かなり良かった。
貴景勝本来の突き押し相撲が出来ていたら、突き押し相撲の力士はなかなか勝つことが難しい、と思う。貴景勝のリズムの突き押しに、相手力士は引き込まれる。
しかし四つ相撲の力士ならば分からない、遠藤はまさにそうだった。突き返さない、押し返さない、だから今日は、貴景勝の相撲のリズムではなかった。そして、一気に勝負を決めたくなった、と見えた。
それにしても、あの貴景勝の当たりを受けて、以前の遠藤なら下半身が崩れ気味になっていたかもしれない。今日は崩れなかった。やはり今場所の成績はまぐれではない。
14日目は、いよいよ照ノ富士VS遠藤。照ノ富士の左と遠藤の右の前捌きの争いか。遠藤としては中に入って、照ノ富士得意の小手に振る瞬間を勝機に出来るか、と思っているが、どうかな。小手投げで一気に決めにくるかな。今場所の遠藤の足腰の調子なら、投げを打ち返す場面もあるか。
これからの、いわゆるポスト白鵬の時代を象徴する取組になれるかも。いや、まずは照ノ富士VS白鵬、そして遠藤もVS白鵬を楽しみにできるような、大関レースに復帰する気配を感じさせてほしいな。
5年ぶりの照ノ富士vs逸ノ城戦を楽しみにしていたが、現在の実力差を見せつけただけだった。
照ノ富士は左四つで霧馬山や阿武咲を破ったが、遠藤相手に左四つは無謀か。でも左の前ミツが取れれば勝てるだろう。抱えて小手投げは妙義龍戦で反則を取られたので今場所は避けるのではないか。双方膝に故障を抱えているので、長い相撲にはならないだろうが、慌てて勝負に出ることもないと見る。
いろいろ想像できて楽しい。キャバクラ好きで休場した大関との対戦より面白くなりそうだ。ついでに照ノ富士vs正代戦がワリ崩しで消滅したが、審判部のミスか。ちょっと後味悪い。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
照ノ富士VS遠藤、この取組が優勝を左右する一番になることを、何かずっと前から待っていたような気分です。楽しみですし、またこれからしばらくの間、この取組が優勝に影響を与える一番になることを期待したいですね。やはり両力士、華があります。