貴景勝 の綱とりは平成の基準から令和の基準へ?やっぱりVS白鵬 の相撲内容かな





7月場所、照ノ富士の綱とりは優勝に準じた成績ならOKみたいだ。今の時点で連続優勝しているのだから、それは納得できる。そして貴景勝の綱とりの可能性も示唆されている。横審が言ってたんだっけ?

昭和の綱とりを知っている私たちなら理解できるが、平成の綱とりを見てきた世代にとっては違和感があるかな。準優勝と言っても12勝3敗で、さらには横綱不在場所だし。最低でも14勝1敗、全勝優勝で納得でクリア、というところだろう。

まぁ、対戦相手のことを考えたら、飛び抜けた存在はいなくても、関脇小結から前頭上位まで実力が拮抗しているのが今。15日間のほとんどが、気が抜けない力士を相手にした中での12勝3敗、とも言える。

そうなってくると決まり文句の、「内容が重要だ」ってことになる。そして相対的には、白鵬の結果にも大きく左右される。照ノ富士の相撲にも左右されるか。照ノ富士の成績にも。

何と言っても同時昇進というのは、気分を盛り上げるものだ。北の富士と玉乃島の同時昇進のときは、本当にワクワク感が大きかった。まだ覚えている。そうなると、どうしても甘くなる。

そしてこの実力拮抗の時代に、高安と御嶽海が10勝を上げて、大関への足掛かりという雰囲気を作った。高安は、安定して二桁勝利を期待できる相撲と見える。ただ優勝争いとなると、どこかで取りこぼしそうだけど。なかなか大勝ちしない、というイメージ。

御嶽海は入幕してからの三役在位の割合が、もし大関に上がれなかったら過去最高になるかな。優勝も2回だから、長谷川と琴錦を超える存在になるかもしれない。逆に今後平幕となって長く相撲を取ったら、最強の関脇の座は微妙になる。そろそろ、分かれ道。

というわけで綱とりと大関の足掛かりなど、照ノ富士だけではない、話題の多い7月場所になるが、どちらにしろ、VS白鵬の結果が大きい。これまでの白鵬戦の白星の価値よりも大きい、時代の節目の白星だから。

大相撲力士名鑑 : 貴景勝 高安 御嶽海




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 朝日新聞大相撲担当のツイートによると、横審の矢野委員長のコメントは、
    貴景勝に対して「本割では同じ星ですからね。決定戦で敗れたわけで、はっきり準優勝という位置づけができるんじゃないでしょうか。あとは先の来場所以降の結果だと思いますね」と期待を述べました。
    照ノ富士に対して「ただ勝てばいいってもんじゃない。私は相撲を取る方は素人ですけど、見る方は玄人ですからね。目の肥えたファンがうなるような相撲を見せてほしい」と話しました。
    ずいぶん対応が違うが、貴景勝も横綱候補と認めたようだ。照ノ富士に対する「見る方は玄人」発言に「自分で自分のことを玄人と呼ぶのか」とブーイングが飛んでいるが、まあいつもの横審だ。もう少しホンネは隠してほしいが。
    白鵬が十五日間、少なくとも貴景勝と照ノ富士と対戦するまで出場できるか、難しいと考えるが、最後の意地を見せてほしい。

    白鵬・照ノ富士・貴景勝の3力士とも、初日から三日目の相手は若隆景・明生・遠藤となるか。簡単に3連勝できる相手ではない。関脇・小結・前頭上位が充実した場所だ。序盤で星を落とさない力士が有利な優勝争いとなるだろう。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    照ノ富士に対して、「ただ勝てばいいってもんじゃない」って横審もアホですね。照ノ富士の今場所の相撲は、力に頼らない相撲であり、勝機を逃さない緊張感のある相撲であり、ケガの影響を少なくするための努力を尽くした相撲であり、誠に見応えのある技術の粋を感じさせました。それを感じなければ、何十年間大相撲を見ても、「もったいない」と思う私です。

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