北青鵬 と 獅司 が7月場所のまずは一番の注目、そして 丹治 の勝ち越しにも





大相撲7月場所の番付が発表された。照ノ富士の綱取りと白鵬の進退が懸かる、時代の節目の場所だ。番付の上位陣は先場所に続き、実力が伯仲している。照ノ富士も白鵬も、難敵続きの15日間となりそうだ。まぁ、それは場所が始まってからの話。今回は、前回のコメント欄で話に出た、北青鵬と獅司について。

北青鵬はガチガチの四つ相撲、最近では珍しいガチガチだ。四つ相撲が行けそうな若手力士でも、「離れても組んでも良し」的な取口になる場合が多い昨今、徹底した四つ相撲は久々だ。立合いにおいても特に攻め手はなく、まるで横綱のように組みに行く。

私はこの取口で正解だと思う。突っ張りなど覚える必要もなく、ただただ強く当たれるようになれば良い。そして、強い当たりを受けられる足腰を作ればよい。200㎝近い体、その体の通りのスケールの大きな取口を期待したいし、そのように育っていると感じる。

何というか、目先の1勝にこだわらない相撲というべきか。それは高校相撲のときの北青鵬の成績がベスト8だったというので、むしろこれまでの成長過程を勝手に推測してしまう。

アマチュア相撲での横綱は高校でも大学でも社会人でも、そこでベストの状態になるように促成栽培されているかもしれないと勘繰ってしまうが(だから私の勝手な推測なの)、北青鵬にはそういったところは無いと言えそうだ。豊昇龍とは2歳違い、面白くなりそうだ。

そして獅司、こちらも番付で幕下12枚目、優勝すれば関取という位置まで上がってきた。23歳での初土俵で今は24歳、この遅いスタートがむしろ期待を大きくする。相撲に染まる前に、レスリングを初め、いろいろな競技をやってきただろうという期待。

パワーは北青鵬を上回ろうかという規格外、あとは立合いか。北青鵬は今のままで良いと書いたばかりだが、北青鵬には柔軟性がある、ように見えるから大丈夫だと思う。獅司はどうかな、幕下上位で当たりの強い力士との立合いをどうするのか。ここが7月場所のテーマだ。

そしてレスリング出身で欧州出身のパワーの力士は、残念ながらほぼ全員がヒザを痛めている。相撲部屋も相撲協会も、学習能力はあるだろう。獅司には、同じ轍を踏ませてはダメだ。

照ノ富士の綱取りが懸かる場所、さらに次の綱をイメージ出来るのは今のところ豊昇龍だけだが、だけじゃ面白くない。北青鵬にも綱をイメージしたいし、獅司には剛力の大関以上への期待、というところにしとこうか。そして丹治の勝ち越しも。

大相撲力士名鑑 : 北青鵬 獅司 丹治




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 北青鵬は立合いほとんど踏み込まずに左上手を取って勝つ。もう少し立合いを考えたほうがいいのでは、と思うが、これで幕下上位まで上がってきたのだから正解なんだろう。どんな有望新人でも幕下上位では一度は負け越すが、このまま幕内まで一気に駆け上がるか。
    獅司は相撲が上手い。レスリング出身のヨーロッパ出身力士は叩き引き技に頼りがちだが、ベテランのような四つ相撲が取れる力士だ。プロのキャリアが1年少しとは思えない。相撲センスが抜群なのだろう。
    序二段で北青鵬vs獅司が一度対戦して、北青鵬が勝った。これから何度も対戦があるだろう。白鵬引退後の大相撲はこの両力士に任せておけば大丈夫だ。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    北青鵬がいつまで勝ち越しを続けるのか、見ものですね。獅司は、見たことのある数少ない映像で上手投げの印象が強く、私には力強さのイメージでしたが、巧さも際立っているのですね。7月場所で見る機会を増やして、巧さの部分を見てみたいと思います。ポスト白鵬が揃ってきましたが、日本人力士は果たして。学生相撲の花田、アマの大会はコロナが影響してますかね。

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