いよいよ戻ってくる 宇良 と新しく 一山本 、そして 勢 はお疲れ様





大相撲7月場所、純粋に「相撲を見る」ということに絞れば、一番の楽しみは宇良が幕内に帰ってきたことだろう。幕内で宇良を見れるのは、丸々4年振りになる。オリンピックが1回出来るぐらいの期間だったのか。長かった。というか、よく戻ってきてくれた。体が小さくて、そのうえでの大ケガだったからね。

体は立派になった。たまにだけど、「力士が大きくなってるけど、宇良まで大きくなっちゃって」みたいな声を聞くこともあるが、宇良の場合は結構引き締まってるから、いいんじゃないかな。

体重に関しては、自分で自分の体を自在にコントロール出来るのであれば、私は重くても構わないと思う。自分でコントロール出来ずに、前にバッタリ落ちたりするからダメなのだ。

言うまでもないが、押し相撲が強くなった宇良、右を差してのすくい投げと肩透かしにも進境を見せている。出来れば、下がりながらの肩透かしよりも、すくい投げを多く見たいところだ。

重心の低さと足腰の柔らかさ、そしてあの隆々とした筋肉から繰り出すすくい投げが、宇良の代名詞みたいになると面白いけどね。押しと足取りとすくい投げの組み合わせで、名人芸を創り上げてほしい。

そして新入幕は一山本、二場所連続の二桁の10勝で十両を通過してきた。27歳だけど相撲は若々しい力士だ。正直、阿炎っぽい相撲だなぁと思っていたけど、組んでの出足にも見るべきものがあるし、その寄り身での腰の備えも良い。阿炎っぽくない。

突き押しにしろ寄り身にしろ、久々に気風の良い力士という形容詞が似合う力士だ。じっくりタイプが多い昨今、気風が良い力士は個性派に分類されるのだ。楽しみな力士だけど、133㎏でBMIが38のままで頑張ってほしいね。

そして、勢が引退した。勢と言えば、四股名が珍しくて体が大きいという理由で、幕下のそれも下のころから目立っていた。だからだろう、なかなか上に来れないなと思っていたし、その期間が本当に長かった。

だけど、上がってからもう10年近くになる。もう幕内は無理かな、なんてことを10年以上前には思っていたから、それを考えると長いこと頑張ったんだなぁと思う。体の動きからして、たぶん体は硬い方だったと思うし、それでケガも多かっただろうけど、休場したのは本当に最後の最後だった。

いや、違った。最後と最後の一つ前だった。

大相撲力士名鑑 : 宇良 一山本 




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 宇良には不思議な魅力を感じます
    力士としてもアスリートとしても
    戻ってきてくれて本当にありがとうと言いたいですね

  2. しろさんへ
    コメント、ありがとうございます。
    宇良には、確かにアスリートとしての魅力も感じますね。最近の力士には出来ないような動きも見せてくれます。仕切り線よりも後ろで仕切って、相手力士に強く当たらせない立合いも宇良ならでは。押したり、透かしたりの切り替えも宇良だからこその動きですね。幕内での活躍が楽しみです。

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