遠藤 の夏、日本の夏、 豊昇龍 よりも 北青鵬 よりも 遠藤 の夏





7月になった。そして7月場所は第一週の日曜日、もうすぐだ。まずは、例によって豊昇龍について。上位初挑戦の先場所は7勝8敗と負け越したけど、評価はさらに上がったと思う。上位の力士に勝った相撲が、本当に強い勝ち方だったからだ。

そして負け越しても、勝ち方と負け方で評価が変わることはある。鶴竜もそうだった。上位初挑戦の場所で、やはり7勝8敗と負け越した。鶴竜の場合、成績は豊昇龍と同じだったけど内容は真逆、上位の力士にまったく勝てず、下位の力士に全勝した。

上位の力士に負けたときは、なぜ負けたかを検証するような相撲だったし、下位の力士に勝ったときは、有無を言わさぬ相撲で圧倒した。そこに凄みを感じ、先行する白鵬世代の若手力士たちを、いつか抜き去るだろうと予感させた。

豊昇龍に感じたのも、やはり凄味だ。鶴竜とは、上位に勝ったとか下位に勝ったとかの違いは有れども、7勝8敗でも評価を上げたという点で共通している。単なる数字だけでは評価できないものだ。7月場所も、数字よりも内容だ。

ところで豊昇龍とは違い、7月場所の成績が大いに気になる力士がいる。遠藤だ。先場所の活躍は、セカンドブレイクと思わせるものだった。数字だけでなく、その相撲内容も良かった、強かった。

遠藤といえば巧さだけど、ケガをする以前の遠藤は力強さが前面に出ていた。そういう「力」の部分が復活しつつある、かもしれない。プラスの巧さ。かつて想像した、遠藤の完成形。

そして先場所の勢いが継続されることが大事なのであって、だから7月場所は大事だ。目指すは大関、の可能性の7月場所だ。だから結果が欲しいし、それは豊昇龍の比ではない。今場所が一番の正念場を迎える力士は、遠藤かもしれない。もちろん白鵬を除いて。

大相撲力士名鑑 : 豊昇龍 遠藤




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. モンゴル出身の横綱は、朝青龍も日馬富士も鶴竜も、横綱の引退ルーティーンから外れた引退をしている。白鵬は「進退を懸けた場所で序盤負けが続いて場所中引退表明」というルーティーンを選択するだろうか。
    遠藤は初日照ノ富士、二日目白鵬戦が組まれた。これも東前頭筆頭のルーティーンだが、今場所の行方を左右する一番だ。
    遠藤は鶴竜の最後の対戦相手となった。これは鶴竜の裾払いが空振りして腰砕けで白星を拾った形だったが、白鵬相手にはどんな相撲を取るか。
    豊昇龍は西5枚目、休場力士がなければ上位との対戦圏外だが、好調ならば中盤戦以降対戦があるか。先場所は内掛け外掛けで大関に連勝して名を売ったが、対戦相手も研究してくるだろう。初日二日目は先場所敗れた阿武咲・霧馬山と当たる。
    高安の休場は驚いたが、初日不戦敗で審判部にワリ返しで迷惑かけるよりはマシだと思うしかない。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    歴史的な、節目になるかもしれない7月場所が始まります。そして遠藤は、その節目の主役の白鵬と照ノ富士に続けて当たります。本当に、注目すべき相撲になる可能性があります。後日に、語り継がれるような。少し、大袈裟ですかね。そして豊昇龍、果たして白鵬戦は実現するか、大注目ですね。

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