照ノ富士 は強く 白鵬 は大変そうだが、 白鵬 VS 豊昇龍 は今場所見たい





7月場所が始まった。時代の大きな節目になるかもしれない、令和3年7月場所だ。いつもと違う、緊迫感が漂っている。土俵上以上に、観客席に漂っている。

初日の相撲で目立ったのは、いつものことだが今場所も豊昇龍。豊昇龍は取口が変わらないまま、体が強くなっていっているように見える。体幹の強さだ。良い感じでの成長過程を進んでいる。

そして遠藤の夏、日本の夏だが、相撲は照ノ富士が巧かった。前捌きの攻防の中で、前傾の姿勢を崩さず、前捌きの巧い遠藤と渡り合った。巧いというよりも、この姿勢を保てた体の強さ、ヒザの調子の良さがうかがえる。

「ニワトリを小屋に追い込むような」体勢での寄り身は3代目朝潮だったが、そういう独特の寄り身の照ノ富士。無理に出ることはなく、理詰めで勝負する。綱取りへ、視界は良好と言えそうだ。

視界が、はなはだ危なっかしいのは白鵬だ。元気者の明生とはいえ、がっぷり四つの状態で攻め込まれた。今までに見たことのない白鵬だった。

大鵬や北の湖や貴乃花が引退の迫った時期に太ったようなことが、白鵬には無かった。年齢的に5歳は上回っているのに。しかし今場所の白鵬、太っている。

上半身は少しだが、丸みを帯びている。お尻は、これも少しだが緩んでいる。そして太腿からふくらはぎも少し細くなった。どれも少しずつだけど、今までに無かったことだけに、大きな少しだ。

厳しい土俵となりそうだ。だから出来れば今場所、白鵬VS豊昇龍が見たい。万一の場合、来場所では遅くなる。朝青龍から白鵬そして豊昇龍の流れは、貴ノ花から千代の富士からの貴乃花と同レベルの歴史的意義がある。だから、千代の富士VS貴乃花並みの歴史的な重みのある取組なのだ。

まぁ、貴ノ花は大相撲史上ナンバーワンの人気力士だったし、若貴ブームは大相撲ファンを超えたものだったから、そこまでじゃないかなぁ。しかし、見たい。

大相撲力士名鑑 : 白鵬 照ノ富士 豊昇龍




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 白鵬は痛めている右足一本で支えて、櫓気味の掛け投げで勝った。櫓投げは膝に悪い。それは理解していても体が勝手に動くのだろう。
    もう途中休場は許されない。デカい逸ノ城相手にこんな相撲は絶対取れない。序盤最低でも1敗で切り抜けないとマスコミが宮城野部屋の宿舎に押し寄せる。ソーシャルディスタンスは守ってくれない。
    豊昇龍は先場所敗れた阿武咲を一蹴した。体が大きくなったとは見えないが、実力は付いている。
    豊昇龍戦と若隆景戦は観ておきたいが、それまで白鵬の右膝が保つだろうか。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    白鵬、2日目と3日目も早い勝負で白星です。足に負担を掛けないうちに、白星を重ね、勝負勘を取り戻していけるのか、足が持ちこたえてくれるのか、一日一日見ていくしかありません。豊昇龍は自信が有り過ぎて?、強引な相撲で隠岐の海戦は勝機を逸した感はありましたね。

shin2 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA