阿武咲

阿武咲 は何かが変わらないと。取口だけじゃない、何か





一年納めの九州場所、ブログを書き始めたころ、時代は朝青龍時代だったけれど、稀勢の里と豪栄道のことばかり書いていた。そのときに近いぐらいに書いているのは、最近は豊昇龍と霧馬山。

稀勢の里と豪栄道を書いていたころは、「打倒、朝青龍」「追いつけ、白鵬」みたいな感じで書いていたな。やっぱり日本人力士というのを意識していてのことだと思うけど、年々日本人か外国人かの意識は希薄なっている、と思う。

ところで日本人力士としては、一時は期待の若手力士のトップになる可能性を感じていた阿武咲が、今場所は勝負どころだろう。今の上位陣で、阿武咲が実力的に引けを取る相手は、ほとんどいないと言っても良いのでは。

かつて「若手力士の中でトップ」の可能性をかいていたころの「若手力士」たちが、今の上位陣力士のほとんどだ。だから負けないはずはない、となる。

しかし今のままでは厳しい、と思う。シンプルに言えば、阿武咲は15日間の緊張の持続が薄い、と思う。強い勝ち方が続かない。むしろ、強い勝ち方じゃなくても良い、とさえ思う。強い勝ち方の翌日に、バッタリ前に落ちたりすると、ガックリする。バッタリで、ガックリ。

霧馬山も豊昇龍も、それほど出世のペースは速くはなかった。そしてその可能性を語るとき、強い勝ち方をするから大関以上の可能性を感じる、と書いてきた。

しかし阿武咲には、これは当てはまらないな。強い勝ち方ではなく、根気良い勝ち方が、しっくりくるようだ。本当に、一気に持って行くような相撲じゃなくて良い。もちろん、取口の話だけではない。にじみ出る根気強さ。

具体的にはちょっと分からないけど(無責任だな)、根気の良い相撲を見せてくれたときに、もう一度大関以上の可能性を阿武咲に感じるのだろう。もう一度、感じたいな。

大相撲力士名鑑 : 阿武咲




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 阿武咲は平成30年初場所、西小結で右膝靭帯損傷の大ケガを負ってから成長が止まったように見える。
    新入幕から3場所連続10勝で新小結、小結でも勝ち越して2場所目の大ケガだった。翌場所も全休して十両陥落、ここは十両優勝で1場所で幕内復帰したが、今にして思えばもう1場所休んでおいたほうが良かったと思う。現在でも勝ち名乗りを受けるときの蹲踞の右膝が曲がらない。
    アマチュア時代からのライバルの貴景勝とはケガの前まで対戦成績2勝1敗、ケガの後は1勝7敗と大きく水をあけられた。押し相撲が押し合いで勝てないのは厳しい。
    貴景勝より手足が長い(失礼)ので、四つ相撲でもいけるか、と思うが、御嶽海とは対戦成績3勝9敗だ(秋場所は勝ったが)。やはり押し相撲が合っている力士か。
    阿武咲は上記2力士は苦手にしているが、横綱照ノ富士には対戦成績4勝2敗だ。ただ平幕でカモにしている力士も少ない。ほとんど五分に近い対戦成績だ。
    横綱にも勝てそうで、格下の力士にも負けそうな不思議な力士だ。まずは三役復帰を目指そう。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    ケガの後は前頭上位で跳ね返されてきた阿武咲ですが、白鵬と、そして前回は朝乃山もいて今よりも厚い上位陣でしたから、今回こそは三役に返り咲いてほしい場所ですね。霧馬山と豊昇龍と、やがては北青鵬の対抗馬になってもらいたいものです。

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