松鳳山

豊昇龍 は打っちゃってたでしょ、 松鳳山 はさすがでしょ、 阿武咲 は必要でしょ





大相撲2日目で、注目の北青鵬が休場。ケガの箇所がヒザ、というのが気掛かりだ。焦らず治してもらいたい。白鵬も若いときにケガをしたけれど、しっかり治してから出場した。治す期間の長さは、関係ない。

そして2日目でまず言いたいのは、豊昇龍の打っちゃりだ。まず一つ目は、体が割れていたと思ったし、土俵の延長線上の空間に先に体が付いたのは玉鷲に見えた。豊昇龍の勝ちだということ。

二つ目は、前にも書いたと思うが、審判委員の力士たちが現役時代に打っちゃりの経験が少ないから、打っちゃりを見る目が劣っているのではないかという危惧がある、ということ。

三つ目は、5人全員が玉鷲有利と見ていたとしても、「大相撲ファンは打っちゃりが大好きなのだ」ぐらいの認識は持っていて当然で、だから「物言いをつけるのがプロフェッショナルだ」と考える審判委員が一人ぐらいいても良いのではないか、ということ。ビデオを見てみたら、違うかもしれないのだ。

豊昇龍にも言いたい。土俵際で両廻しを引き付けていたのに、最後は左の廻しを離して打っちゃったのは何故なのか?ついつい、右下手にこだわる豊昇龍、という話の流れに結び付けてしまう。まぁ、「下手廻し中心の豊昇龍」の話は次回に、しかし今日は残念だった。

そして地元福岡県出身の松鳳山、今日の相撲は面白かった。右で差すような動きから、ヒジを支点にして前腕部で、相手力士の胸元を押し込むような攻め。偶然かも、と見ていると、今度は左ヒジから前腕部で同じような攻め。

あくまでも、押し込むような攻め。あれが打撃だったら、空手の裏拳みたいな動きだけど。打撃じゃないからな。こういう攻めは今、普通なのか?初めて見る私が気づかなかっただけ?とにかく、かなり効果的だった。さすがベテラン、健在だ。

もう一人は阿武咲、やっぱりヒザは厳しいようだ。今日の相撲を見て、ある言葉を思い出した。私の高校時代に小さい体で(私よりは大きかったけど)、福岡県ナンバーワンと呼ばれたセッターの言葉。天才的な選手だった。その男と20歳ぐらいのころに酒を飲んだときのこと。

「1メートルをジャンプできる能力っていうのは、1メートルの高さから下りられる能力と同じ」って、頭の良いヤツは難しい言い方をするなぁ、と思ったものだった。しかし今日の阿武咲は、まさにそれだった。

受け身を取ることを想定していた土俵の高さが、両足で飛び下りることで、メリットがデメリットになっている。とは言え、打っちゃりには土俵の高さは絶対に必要でしょ。だから、両足で飛び下りる能力は必要なのだ。仕方ないのだ。

大相撲力士名鑑 : 豊昇龍 松鳳山 阿武咲




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 阿武咲は初日御嶽海、二日目貴景勝といきなり苦手の相手に当てられた。とはいえ好調ではない。宿痾の右膝のケガは相変わらずだ。
    三日目の対戦相手は正代、四日目は照ノ富士だろう。厳しい戦いが続くが、なんとか1勝をと願う。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    上位陣は星の潰し合いが激しそうな今場所、その真っ只中にいるのが阿武咲という感じですね。大勝ちするのが大変な状況で、大関レースというよりも勝ち越すことも難しい、実力伯仲の番付。しばらくは、そんな土俵が続きそうですね。

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