四つの状態で相手に圧力を掛け、相手を土俵の外へ倒す技
最強の業師:柏戸
電車道を走った全盛期の柏戸、相手力士と一緒に土俵下に落ちる寄り倒しは男っぽいものでした。左前ミツ、右おっつけで一気に走る相撲は、大鵬も苦しめられました。
これは昭和42年夏場所千秋楽、大鵬は14連勝して優勝は決まっていましたが、柏戸が寄り倒して全勝優勝を阻止した一番です。柏戸の意地の寄り倒し、ちなみにこの取組までで対戦成績は柏戸16勝・大鵬16勝の互角でした。
一番上の写真は、琴櫻を寄り倒す柏戸。また柏戸は大鵬の弟子である、打っちゃりを得意とする大麒麟を苦手とし、たびたび打っちゃられました。それでも柏戸は一気に走って寄り倒す相撲を、大麒麟相手にもつらぬいていたと記憶しています。
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・柏戸 と言えば豪快な寄り倒し、そしてハイティーントリオのおおらかな時代