琴錦

Kanji for Love for Hometown~故郷への想いを意味する漢字





地方出身者が多い大相撲の力士。経済的な理由で力士を目指し、東京へと向かった者も多くいました。そして、彼らの中には故郷への想いを込めた漢字を四股名に使う者も多くいました。そこには成功して帰ってくるぞ、という想いがこもっています。しかし時代は変わり、経済的な理由で、15歳ぐらいで力士になるというケースは減り、今では大学の相撲部を卒業して力士になるケースが増えています。成功を夢見るというよりも、就職という意識で力士になるという者が多くなっているようです。

“里” ~読み方  さと

里は直接的に故郷を意味する漢字として、四股名によく使われます。地方出身者が多い力士にとって、故郷に対する想いは強いでしょう。また、その地方の人たちにとっても、大相撲で活躍する力士は郷土の誇りという意識もあって、特別に応援します。郷土出身の力士が勝つたびに、その日は花火を打ち上げるというケースもあります。

“錦” ~読み方  にしき

錦とは、金や銀の色糸で模様を織り出した絹織物を意味しています。この絹織物を着ることは、成功をしたあかしにもなります。故郷に錦を飾る、というのは、成功を夢見て故郷を出て行った青年が成功して故郷に帰ってくるという意味のことわざです。

“田” ~読み方  た・だ

稲作は日本において、文化の柱とも言えます。米は様々な食品に加工されますし、日本の象徴的な意味でも使われます。また田圃は日本の風景に溶け込み、山や川と同様の感覚があるほどです。また、この漢字は日本人の苗字に多く、力士は自分の本名やお世話になった人の苗字を部分的に四股名に使うケースもあります。

“国・國” ~読み方  くに・こく

国は昔、日本に侍がいた時代、地方の領地を意味していました。現在では国家を意味する漢字となりましたが、しゃべり言葉としては、今でも故郷を意味する場合があります。力士の四股名としても同様で、今でも故郷を意味する漢字として使われています。“国”は新字体で、“國”は旧字体です。

In English

Names of Sumo Wrestlers




砂かぶりの夜