大ノ里

尊富士と大の里、豊昇龍は尊富士と同級生で、年下の熱海富士に伯桜鵬で一つのグループだな

荒れる土俵が普通になって来て、「荒れる春場所」がほとんど死語の世界になっていた近年、110年振りの新入幕力士の優勝という、本格的に春一番が吹き荒れた春場所となった。

パワー相撲全盛の土俵に、スピード相撲の尊富士が新風を吹き込んだ。尊富士の相撲の速さに、対応できる力士はいなかった。差しに行く力士には突き押し相撲の力士は距離を取ろうとするものだが、尊富士に距離を取れる力士はほとんどいなかった。

左四つだが、相撲の展開の中で右差しでも取れる。肩幅もあって、肩の筋肉も張っていて、差すと相手力士の体勢はかなり苦しくなる。そこにスピード豊かな寄りが相乗効果を生む。

千秋楽の相撲は見る者に特別な感情を抱かせたし、この日から尊富士ファンになった人も多いだろう。横綱を期待するファンもいることだろう。私は、可能性はあると思う。もちろん、まずは三役だけど。

そして大の里、二場所連続の11勝4敗は大した数字だ。「尊大時代」とか「大尊時代」という字がネットに登場してるから、当然大の里も横綱を期待されている。大の里も、尊富士同様に相撲が速い。パワーだけでない、巧い押し相撲を取る。体のサイズから言っても、横綱への期待は大の里が一番だろう。

大の里も三役に定着し、大関レースへの参戦も目前だ。とは言え、大の里と豊昇龍や尊富士は歳は一つ違い、琴ノ若は尊富士の二つ上。大の里から見て熱海富士は二つ下で、伯桜鵬は三つ下。この辺の力士の歳は近い。

「大尊時代」なんて呼ぶのは当然ながら、まだ早い。ライバルも多い。かなり複数の力士での「時代」となるのか。誰かが抜け出すか。面白くなりそうだ。で、画像は先代の大ノ里だ。

大相撲力士名鑑

砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 昨年、尊富士が幕下を駆け上がっている時、関取に組み止められたらどうするのかなと思って見てたんです。
    いくら初見とは言え、ほぼ誰も対応できずの連続優勝とは理解が追いつきません。ただただ凄い。
    学生時代から怪我に苦しんだそうなので、今回の怪我も大事にならないように願います。

    大の里も三役確実でどんな結果か楽しみなのと同時に、他の上位力士の対応力も見たいかな。

  2. としさんへ
    コメント、ありがとうございます。
    尊富士の速攻に対応できる力士が、ほぼいなかったという現実には驚きましたね。それだけパワー重視相撲が中心になっていて、尊富士ほどのスピードに今の力士がついていけなかったということだったと思います。このまま、どこまで番付を上げていけるのか。そして、ケガは完治できるのか。注目ですね。

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