出羽錦の田子ノ浦親方は、元力士タレントの元祖でした





この立合いの表情、何とも言えない風情がございます。現役時代の出羽錦。対戦相手が鶴ヶ嶺というのも味わい深いです。鶴ヶ嶺は、逆鉾と寺尾のお父さんですね。

引退後は田子ノ浦親方としてテレビ番組に多数出演し、私なんかは「田子ノ浦親方」の方が耳に馴染んでおりましたが、定年後は相撲解説で「出羽錦さん」に戻りました。

出羽錦

左半身になるとテコでも動かず、「土俵の鬼」初代若乃花と3度の引分け。大鵬に猫だましを仕掛けて失敗してもご愛嬌の、枯淡の境地って感じもした力士でした。

出羽錦 猫だまし

重い腰と多彩な技で金星10個。引退後のバラエティー番組のレギュラーを考えると、やはりユーモラスに感じる、「猫だまし」の画像です。バラエティーだけでなく、NHKの朝ドラでは、俳優として大相撲の親方役を見事に演じました。

出羽錦 大鵬

終戦の翌年に関取となり、戦後復興期から栃若時代・柏鵬時代まで長きにわたり三役と幕内上位で活躍します。写真は横綱大鵬を土俵際で逆転する出羽錦、重い腰で大物食いでした。

幕内在位77場所は鶴ヶ嶺と並んで、長い間最長記録でした。しかし凄いのは、出羽錦が年2場所制時代に入幕していることです。鶴ヶ嶺でさえ、年4場所制のときの入幕ですから。

若貴時代全盛時の相撲解説でもおなじみ。現役時だけでなく引退後もドラマでバラエティーで解説でと、幅広く活躍した名力士です。




力士名鑑 : 出羽錦

 

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