鶴竜

鶴竜 は遠慮しないで厳しい相撲を・・・やっちゃって良い時期です





鶴竜は頭の良い力士のイメージがあって、実際に頭の良い力士です。前回の優勝インタビューで、「止まっていた時計が動き出しました」という表現をして、北の富士を感心させていましたね。

鶴竜は年齢的には白鵬・日馬富士とほぼ同年齢ですが、2年ほど遅れての入幕です。同時期に入幕して出世を競った、白鵬・日馬富士・稀勢の里・琴欧洲・琴奨菊を追いかけて、そして追いついた力士です。

鶴竜で今でも覚えているのが、10年前の平成19年の秋場所です。初めての上位挑戦で横綱・大関には完敗、しかし下位の力士にはほぼ取りこぼさずの7勝8敗。

相撲内容は、負けるときは無茶な相撲はせず真っ向から見事に負け、勝つときは圧倒的な勝ち方をする。そこに興味がありました。この力士は勉強しながら負けているような風情があり、だから一旦追いついたら理詰めなだけに、ライバルたちを一気に追い抜くような、そんなイメージが湧きました。

頭の良さと、もう一つ凄いのはスピードです。このスピードも頭の良さと関係しているのかもしれませんが、一つ一つの動きのスピードではなく、技と技の間の動き、展開が変わる瞬間の動き、この速さが抜群で、運動神経とともに頭の回転の速さを感じました。もちろん、それを体が反応して成立することですが。

そんな鶴竜も、ついに追われる立場となります。今まで白鵬世代を追いかけて、一つ一つ課題をクリアしながら力をつけてきた鶴竜、今度は研究される側になるわけです。

ところで、かつて鶴竜は立合いで変化しながらの上手出し投げやとったりをしていました。相手は把瑠都や琴欧洲といった大型力士、この変化が批判されていたことがありました。

立合いの技の切れは見事で、これを批判すれば大相撲のレベルが下がってしまうとさえ思いました。特に把瑠都のときなど、本来右四つ左上手の鶴竜が右に飛んで右上手から出し投げを打ったこと、それが行司のいない方への変化だったことに賞賛すれど批判など的外れと憤慨しました。

立合いの変化を十把一絡げで片付けると、大相撲が大変なことになりますが、その話はまたの機会にして・・・。鶴竜には、新しい世代に相撲の厳しさを叩き込んでもらいたいですね。関脇から大関に上がる頃の、あの淡々としながらもギラギラとした鶴竜。もう遠慮しないで・・・やっちゃっていいですよ。




力士名鑑 : 鶴竜

 

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です