大翔鵬

大翔鵬 、今どき古典的相撲と呼ばれたら超個性派かも





先日、札幌オリンピックの「飛んだ、決まった!」をコラムで書いて、その数日後だか、テレビで「冬季オリンピック思い出の名場面ベスト10」というのをやっておりましたが、この金・銀・銅独占も今を去ること46年前、ベスト10にも入っておりませんでした。しょうがないですねぇ。

まぁ、オリンピックも始まって、視聴率至上主義ってヤツか、貴乃花親方の話題もオリンピックにはかないません。どう取り上げるべきか、番組制作側にも分かりづらいのかもしれません。

ということで本日は通常の力士名鑑作成をしておりますが、今回加わるのは大翔鵬。今まで、貴源治・貴公俊・阿炎(阿炎は元十両でしたが)といった力士を幕下時代からコラムに書いていたわけですが、大翔鵬の幕下時代の印象は薄い。

貴源治・貴公俊の他にも炎鵬・若隆景・霧馬山など、派手なイメージの力士を追いかけたがる私です。何か、すでに大翔鵬を地味な力士と位置付けしているのは何故。

しかし初場所の何日目の相撲か忘れましたが、「この四つ身は綺麗だな」と思ったのが大翔鵬。最近の力士の中では、かなり際立つくらいの四つ身でした。そして別の日には、相手は旭秀鵬でしたか・・・、上手出し投げも見事。なかなか渋みのある相撲でした。

若手力士に対して、「渋み」という表現も変ですが・・・太ももやお尻の肉に、もう少しメリハリがほしい。雰囲気が、いぶし銀。なぜか鳳凰を思い出した、懐かしいなぁ。しかし鳳凰はなまくらっぽかったけど、大翔鵬はきっちりとした右四つがあります。もちろん鳳凰も関脇にまでなった力士。

いぶし銀の雰囲気などといっても、四股名の「大翔鵬」は派手だ。琴や栃や玉と違って二文字の継承、そのうえ「翔」は字画も多い。「大翔」の継承は従来の継承よりも仰々しいと、と改めて思う。大翔の二文字にイメージが引っ張られるというか。

アッ、「北勝」も二文字か。それでも「大翔」の方が、字が持っている強さがある。いかにも大翔山の四股名を継承しているという感じ。そして「だいしょうほう」の四股名が土俵に復活したのは、感慨深いですね。その安定した四つ相撲を完成して、息の長い力士になって欲しいと願います。

前に竜電の入幕初日のコラムで、格好良い勝ち方は次も同じ型で勝つという期待感につながる、みたいなことを書きましたが、大翔鵬のキレイな四つ身も良いことです。格好良いとかキレイは大切なことで、そういう相撲がとれること自体、素晴らしいことです。

似て非なる貴公俊、幕に上がれば対照的な北勝富士や阿炎など、好取組を想像します。古典的力士って呼び方されるような力士は、最近いない。というか長い間いない。なったら面白いなぁ。あと、関係ないけど「白鵬翔」と「大翔鵬」は一文字違いか。どうでも良い話で、失礼します。

大相撲力士名鑑 : 大翔鵬




2件のコメント

  1. 大翔鵬は廻しの締め方が緩いのか?いつも勝負がついた後、廻しを直しているイメージだ。あと攻められると、土俵際の諦めが早い気がする。腰が悪いのだろうか?
    体は大翔鵬より遥かに大きいが、初場所新十両の水戸龍も「廻し緩い」「諦め早い」共通点がある。
    もう十両のヌシになりつつある旭秀鵬や東龍や青狼も土俵際の諦めは早い。膝のケガという共通点があるが、なんか再入幕する意欲があるのかなあ、と失礼ながら思ってしまう。

    上記の力士は全員モンゴル出身・右四つの共通点があるが、幕内の荒鷲や千代翔馬よりスピードに欠けるイメージだ。大翔鵬の四つ身は確かに綺麗だが、23歳の若手ならもっと形振り構わずという相撲を取ってもいいのでは、と思ってしまう。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    大翔鵬、たしかに若手力士らしさを、もっと出してほしいですね。四つ身はキレイながらも、下半身のメリハリが物足りないですね。鳳凰を思い出すのではなく、三代目若乃花のような下半身で今の四つ身ならって、極端な例を上げてしまいましたが。「廻し緩い」は、長い相撲でもないのに緩いイメージがあるのは、ちょっと問題かもしれませんね。

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