遠藤 清水川

遠藤 の相撲の型が出来上がったようだ、いよいよだ





前回は遠藤のことを書こうとして、感情的に栃ノ心の反則負けの話を書いてしまった。今回こそは、じっくりと遠藤について、の、その前にやっぱり4日目の、鶴竜に肩すかしを喰った逸ノ城が右肩を気にしていた。

しかし、まぁ・・・あのコケ方はなんだろう。ぶつかり稽古が足りないんじゃないか。負ける稽古が、出来てないから・・・それはきついから、しないのか。しても足りない。足りていたら、もっと体も絞れているだろう。

この前、「横綱不在の時代が来るかもしれない」みたいなことを書いた。前回、横綱が不在だった時代、大関には小錦がいた。時代的に一瞬、逸ノ城が小錦にダブりそうになったが、こりゃ無理だな。などと書いていたら、逸ノ城は5日目から休場とのこと。気の毒だから、これぐらいにして遠藤の話にしよう。

自分のブログを改めて見て、先場所の千秋楽に書いたコラムは「遠藤が一番大関に近いかも」というものだった。忘れてた、また似たようなことを書きそうだが、似てても良いのだ。

私は貴景勝のブレイクのときもそうだったが、相撲の型にこだわる。相撲の型が出来上がっての、本当のブレイクだと。しかし、これは単に「~~の形になったら強い」というだけではない。

こういう形になったら・・・形になりたい。そのための稽古をする・・・これは違う。稽古を重ねる中から出来上がる型が、本当の相撲の型になる・・・と、これは「土俵の鬼」初代若乃花の言葉だ。

今の遠藤には、そんな匂いがする。地味だが、理詰めで根気強い取口。前回も書いたが、攻め重視の今の若手力士の中で、もっとも粘り強い相撲が取れる。貴景勝・御嶽海・朝乃山と、幕内優勝は先んじられたが、元祖大関候補の逆襲が始まっている。

大相撲力士名鑑 : 遠藤




2件のコメント

  1. デビューからすぐに人気力士になって、CMにも出演したが、本来は「いぶし銀」の技能力士だ。
    (CSフジで放送している「大相撲いぶし銀列伝」は寺尾や高見山などの人気力士、琴風や千代大海などの優勝経験のある大関が取り上げられているが、ここでの「いぶし銀」はNHKの「AI大相撲」に出場しないバイプレイヤーという意味だろう。)
    昔なら信夫山、鶴ヶ嶺、栃東(父)、現役なら妙義龍か。大関豪栄道もいぶし銀タイプだが、三日目の遠藤戦でNHKテレビ解説の春日野親方に「不必要な投げを打ちたがる」と指摘され、その通りの相撲で自滅した。

    明日六日目は全勝の貴景勝戦だ。突き押し相撲はやや苦手とする遠藤だが、簡単に敗れることはあるまい。まず三役で勝ち越して大関を狙おう。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    遠藤には、言葉で表すと「負けにくい相撲」を目指してほしいと思います。じっくりと自分のペースに持っていく、全盛期の貴乃花の相撲を、コンセプトはそのままに、それを100倍ほど地味にしたような相撲・・・ますます分かりにくいでしょうか。貴景勝戦は、行司を擁護する、というか致し方無いというネットの意見も多いようですが、私は力士以上に「行司に、デブが多くなった問題」を世に問いたいですね。

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