貴景勝

貴景勝 はその相撲の型を完成に近づけている、三役定着かな





貴景勝と阿武咲、前回はコンビで千代大龍ポイントがどうの書いたけど、両力士の実際の状況はかなり違うようだ。阿武咲については、今日の解説の錣山親方が「開き直って~~」と語っていたが、開き直らないといけない状況のようだ。

対して貴景勝は、着実に自分の相撲の型を作りつつある。その取口をヒット&アウェイなどと例えているのは、決して皮肉ではない。貴景勝独特のものだから、それは凄いと思う。10日目の豊山戦を見て、改めてそう思った。休場明けの豊山だが。

豊山戦の貴景勝、アナウンサーは、「引きを見せずに、突き押し一本で制した」というふうに語っていたが、スローで見ると一度だけ両手で相手の突き手を払う動きをしている。

豊山がまったく防戦一方だったため、その引き技は空振りとなったわけだが、自然な動きだっただけにスローじゃないと気がつかない動きになったのだろう。

ヒット&アウェイの流れでボクシングに例えると、この動きはジャブに通じるものなのか。ボクシングのパンチは打つときよりも引くときの速さが大切と聞いたことがあるが、貴景勝の引き技も「引き」が速い。

これは貴景勝の「リーチの短さ」もあるだろう。リーチが短いから腕の「引き」が速く、体勢が崩れない、と思う。実はヒット&アウェイは、貴景勝の体型の利点を生かした、有効な取口と言えそうだ。普通に考えれば、利点ではなく短所なのだが。

体型を生かすとは重要なことで、手足が長い阿炎の突っ張りが今一つ回転が物足りないのは、その腕の長さによる引きの遅さもあるのでは。

相撲の取口の特長とともに、体型を生かしながら出来上がる相撲の型というのは、たしかに理に適っている。貴景勝は大勝ちとなるとまだ何ともだが、これから勝ち越して、長く三役を守っていくかもしれない。

大相撲力士名鑑 : 貴景勝




2件のコメント

  1. 貴景勝、十一日目終了時点で5勝6敗で、それほど好調でもないのか、と思って星取表を見ると、負けた相手は3横綱2大関と御嶽海で、上位陣が強い今場所なら大健闘だ。
    「ヒット&アウェイ」が得意な力士といえば、闘牙・朝乃若・若荒雄などの力士を思い浮かべるが、彼らは「ヒット3・アウェイ7」ぐらいの相撲だったような気がする。
    貴景勝はヒット8ぐらいか。長身大型の力士も苦にしないのも凄い。今場所も栃ノ心・逸ノ城・魁聖・勢に勝っている。
    ただ三役定着はできても、その上を目指すとなると四つ相撲にも対応できなければ、とは思うが、自分の体型を熟知して、年齢は若いがアマチュア相撲からのキャリアも長い貴景勝は四つ相撲はほぼ捨てて「ヒット&アウェイ」に賭けているようだ。それで正解だろう。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    貴景勝は三役に定着できる、一つの型を作り上げたという感じですが、ここからの上乗せは充分に期待できると思います。すくい投げや下手投げも見せていたし、運動神経の良さも特長でしょう。もう一つ上を目指せる、さらなる進化した型を、近いうちに見せてくれるという雰囲気がありますね。

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