貴景勝

貴景勝 が大関への足掛かりをつかむことが、平成最後の九州場所に相応しいかも





貴景勝の「相撲の型」の完成のコラムを書いたのは、秋場所の豊山戦を見たとき。豊山戦まで、3勝6敗と負けが込んでいた貴景勝。しかし、その日から千秋楽まで6連勝。そして場所をまたいで、今日までで12連勝になる。私も、なかなかの慧眼だ・・・違うか。

「千代大龍の進化型」「ヒット&アウェー」などと、オチャラケ的に書いているけど、琴錦と比較して真面目に語ってみよう。琴錦は平成の大相撲で唯一、天才と表現できる力士だ、と思う。

プロ野球においては元広島の前田智徳が孤高の天才などと呼ばれるが、角界においては琴錦だ。(人間性のイメージが前田とは真逆だが、あくまで技術的な部分で)

例えば琴錦の突き押しからのいなしは見事だったが、それでもそのいなしの瞬間は緊張した空気が当然ながら、流れていた。しかし貴景勝は、やすやすといなしているように見える。

もちろん、対戦力士の違いもある。今の土俵の、スピードよりもパワー重視の力士相手に、貴景勝の「型」はピッタリと機能している。ひょっとすると、貴景勝の相撲こそ、現代相撲に合った、時代の流れの中から生まれたものなのかもしれない。話がデカくなってきたけど。

御嶽海の、型が無いのが型というか、臨機応変・硬軟自在の御嶽海の相撲を「平成の大相撲の集大成」とか、「学生相撲出身力士の究極の型」などと以前のコラムで書いたけど、貴景勝VS御嶽海は相撲の型対決とも言えそうだ。

「型」の話を続けると、十両には白鷹山炎鵬極芯道といった、なかなかの個性派が自分の「型」を作りつつ、番付を上げてくるだろう。これで貴景勝が大関への足掛かりをつかめば、新しい土俵の風景が見えてくる。それは納めの九州場所に相応しい、と思う。特に平成最後だし。

大相撲力士名鑑 : 貴景勝




2件のコメント

  1. >>貴景勝VS御嶽海は相撲の型対決とも言えそうだ。
    明日七日目は貴景勝VS御嶽海だ。過去の対戦成績は御嶽海の4勝3敗だが、決まり手を見ると四つに組むことは(多分)一度もなかったようだ。明日も組まない相撲になるか。
    ここで御嶽海が負けると、番附はともかく、貴景勝が御嶽海を追い越すことになるか。御嶽海は4敗目で場所後の大関昇進に黄信号で、貴景勝が大関候補一位の座を奪うことになると思われる。
    貴景勝は「毎日、必死」の相撲だが、御嶽海は何が何でも大関に昇進するという感じがしない。和歌山県庁に内定していたが「大相撲に就職」した力士だ。人生観が土俵に現れている、というのは言い過ぎかも知れないが。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    貴景勝VS御嶽海、御嶽海が左で貴景勝の首根っこに手を掛けるという場面は、あまり今までに見ることがない展開でした。御嶽海の脇が空いていても、あれでは貴景勝も安易に出られなかったのでしょう。そこから逆に右からの引き技。御嶽海らしい相撲だったと思います。

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