1月場所で注目の若手力士と言えば、やはり新十両の北の若だ。先場所、本来の右四つよりも左四つの相撲が目立った北の若。そして、左四つの相撲が良い感じだった北の若。白星うんぬんよりも、その取口がまずは気になるが、これはまだまだ見てみないと分からない。
もう一つは体が大きくなり過ぎていないか、それも気になるところだった。これについては、最近の「期待の若手力士」の中では、日本人力士では一番良い体だと思う。今の体重で、しばらくは行ってほしい。
体についてもう一つ言うと、北の若は力士の中でも、足首が締まっているのが目立つ。強い力士の共通点が、アスリートの足首をしているところだ。力強さよりも、体の強さを感じさせられるかが大事で、足首は大事だ。北の若には、それはある。
そして新入幕、ザ・昭和の匂い、丹治の兄弟子、そして若隆景の兄、若元春も楽しみだ。廻しを引けば観客が湧く、そんな魁皇のようだとまでは言わないが、自分の相撲の型にはめたときの強さを見せてほしい。
幕下の期間は記録を狙えるほどに長かったし、そして十両も本当に長かった。見事な筋肉質の体で幕下優勝したときは、まだ10代だった。今では28歳、だけど時間を掛けて強くなった力士は、本当に強い。体を見ていると、まだまだこれから強くなるという感じだ。
そしてもう一人、初めて十両の力士と対戦した熱海富士、この相撲には少しばかりの衝撃を受けた。今までは体が大きい熱海富士が勝っても、期待しようという意識が薄かった、体重が重いだけの理由で。
しかし2日目、熱海富士より体の大きい十両の矢後との相撲は、今までに見たことのない取口だった。柔らかく、中に入って、低くなって勝った。相撲は琴風に近いかな、顔もペコちゃんっぽい。
北の若は前にも書いたけど、大関以上になったら「北の富士」を襲名出来ないかなぁ。若元春は「若タカ景」に追い付け追い越せだな。そして熱海富士は、早く「ナスビ」の一番が取れると良いな。これで令和4年の初夢、一富士二鷹三茄子が決まったな。我ながら、さすがだ。
熱海富士は先場所西幕下14枚目で6勝で、今場所は西筆頭だ。さすがに苦戦するかと思われたが、あっさり連勝だ。
相撲は強くて上手い。順当にいけば三番相撲か四番相撲で竜電と当たりそうだ。竜電は今日二日目、栃丸の懸命の突っ張りに一歩を下がらずに圧勝した。熱海富士戦が実質上幕下優勝決定戦になりそうだ。
北の若ももう少し新十両で苦労するかと思ったが、一皮剥けた感じだ。熱海富士との対戦はあるか。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
竜電との対戦もありますが、北青鵬の復調ぶりも気になります。北の若と北青鵬に熱海富士が豊昇龍世代に挑む形で、これから幕内上位で競い合うとなれば、面白い展開になるでしょうね。