若隆景

ターニングポイントになって、そのまま一気に大関へ、の 若隆景 なのだ





大相撲3月場所も最終盤となった。そして優勝争いの中心には、若隆景がいる。高安に続いて、琴乃若にも廻しをガッチリと引いて、力強く勝った。勝ち方が抜群に良い。

高安戦は、当たって、おっつけて、差し勝って、右で廻しを引いて、寄り切った。土俵際で腰をぶつけるような、完璧な寄り切り。これが土俵際で高安が首を巻きに来たところで、渡し込むような勝ち方だったら、まだまだと思っただろう。

高安が予想出来たであろう展開で、その通りに若隆景は攻め込み、そして高安は何も出来ないに等しかった。地力が違う、とさえ見える勝ちっぷりだった。

若隆景と言えばおっつけが一番、廻しを引いても巧いが、あくまでも二番だった。一番に並ぶには、もう少しの時間を要するのかな、という感じだった。

それが、特に右の廻しを引くと盤石の感さえあったのは琴ノ若戦。下がりながらの四つだったが、若隆景の下半身は安定していた。右下手に自信があるからか、土俵際でも慌てる様子も無かった。

怪力を利した廻しではなく、下半身のバネと連動したような動きが出来る廻しだから余裕があった、と思う。相撲で大切な股関節周辺、つまり上半身と下半身の動きをつなぐ箇所の強靭さが抜群に良いのだろう。

怪力力士の廻しの引き付けとは違う。少し古いが、露鵬のようなタイプの力士が、いくら廻しを引き付けようとも、それが下がりながらならば、そうそう力は出ないと思う。若隆景は露鵬よりも千代の富士に近かった、は少し言い過ぎか。

さて13日目は、ここ一番の一発勝負に強い御嶽海。大関が関脇に対して一発勝負というのも変な書き方だが、今の若隆景になら、おかしくない表現だと思う。

御嶽海は左のおっつけで、若隆景の右下手廻しを徹底的に防ぎに来るだろう。御嶽海が防ぎ切る可能性は高い。そうなったときの、若隆景の左上手廻しはどうなるか。そもそも若隆景は右差しではなく、右ハズで行くかもしれない。そこから四つに持って行くのか。

御嶽海以上に若隆景が取りにくいのは、本人固有の距離間隔を持っている貴景勝だ。若隆景にとっては、もっとも廻しを引きにくい力士だ、と言っても良いだろう。

VS御嶽海とVS貴景勝が、今までの対戦成績通りの結果に終わるのか。それとも若隆景にとって、大きなターニングポイントとなり、御嶽海と貴景勝に互角以上の勝負が出来るようになるのか。

私は今場所が、若隆景のターニングポイントとなる、で、ファイナルアンサー。そのまま一気に、大関まで行けそうな気がする。

大相撲力士名鑑 : 若隆景




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 御嶽海、若隆景相手に左差しを選択して完封した。御嶽海の3敗が前廻しを取られて戦意喪失、というパターンだったので、若隆景には勝てないと思っていたが、作戦勝ちだ。
    若隆景が14勝1敗で優勝だと思っていたが、高安に優勝マジック2が点灯した。ただ明日の高安の相手はカド番7勝6敗の正代だ。陥落した大関vsカド番大関の対戦という見ているほうも辛い対戦だ。
    正代は琴ノ若に勝ってカド番脱出だと思っていたが敗れた。明日は高安、千秋楽は若隆景か。優勝争いのトップと2位だ。厳しい2日間だ。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    御嶽海には、恐れ入りましたという感じです。それでも、若隆景に対する御嶽海の勝機は速い相撲だけ、という印象も受けました。だんだん、勝ったり負けたりになる予感です。そして、正代があっさりと琴ノ若に負けるとは、予想外でした。2日間、厳しい勝負ですが、なるようにしかならない、ですね。

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