豊昇龍

琴ノ若と朝乃山を照ノ富士と霧島と豊昇龍が追う中盤戦だけど、豊昇龍はまだまだかな

1月場所も序盤戦が終わり、横綱・大関・関脇に朝乃山と、勝つべき力士が勝っているという状況で、高いレベルでの優勝争いが期待される展開になっている。

霧島の綱取りについては、確かに霧島の相撲の安定感は間違いないのだが、豊昇龍と琴ノ若と、かなり力は競ってきたという印象だ。年齢的にも、いつ追い付かれてもおかしくない。

だから照ノ富士もいるし、13勝を優勝ラインとすると、今場所の綱取りは簡単にはいかないだろう。安定した相撲振りで12勝のイメージは出来るのだけど、あと一つの上乗せが勝負になる。

全勝や1敗での、高いレベルでの後半戦の直接対決を見たいところだけど、その霧島の最大のライバルとなるべき豊昇龍が5日目に土が付いた。豪ノ山の圧力に屈したのだが、負け方がよろしくない。

左の上手廻しを充分に引いていながらの完敗、これは廻しを引いての相撲の型が出来ていないということだ。霧島にしても琴ノ若にしても、これといった型が無いと、よく言われる。しかし特に豊昇龍が、それがもっとも顕著だ。

離れても組んでも相撲が取れるが、押し相撲の豪ノ山相手に今日の内容ということは、四つ相撲が出来上がっていないということだ。とても大関の上を目指す段階ではない。ヒザに白いものが見えるけど、それも影響しているのか。

上手でも下手でも、右を引かないと力が出ない、なら、それで良い。左を引いたときに、如何に力が出る右を引ける展開に持って行けるか。やはり、結局は、相撲の「型」は必要なのだ。勝つだけではなく、勝つ確率を上げる勝ち方が大切なのだ。

大相撲力士名鑑 : 豊昇龍

砂かぶりの夜

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