平成最後の場所、大相撲春場所が始まった。貴景勝と玉鷲の大関獲りに期待がかかる。実際のところは売出し中の若手力士ということで貴景勝が話題の中心だが、「平成最後」といった「歴史的」な場所には、白鵬は執念を見せるタイプだ。
年齢的にもっとも充実するべき時期に入った高安と、地元での優勝を狙う豪栄道。優勝争いは混沌として盛り上がりそうな気配だけど、今場所も十両が気になる。特に、貴源治と霧馬山。
幕下の頃から注目されていた貴源治も、通算で十両10場所目だ。将来の大関以上を期待される力士で、十両に10場所以上在位する力士はなかなかいない。若手時代に体が小さかった力士や、ケガで十両に戻った力士ならば十両を10場所以上経験しているだろうが。
貴源治のように体に恵まれた有望力士で十両在位10場所となると、これはかなり長い十両だ。大関以上になることを前提に話をしているので、微妙に変な話の流れではあるけど。
大関獲りが懸かる貴景勝も歳は一つしか変わらないし、貴ノ富士の再十両と、刺激は大きく受けるであろう今場所。貴源治の大雑把な取口や詰めの甘さは、精神面の刺激によって変わるかもしれない、という期待を持ってしまう今場所ではある。今度こそ、と思いたい。
霧馬山は、120kg台という体が魅力。師匠の霧島のような、格好良い力士になって欲しい。貴景勝・阿武咲とは同学年、タイプの違う若手のライバルが出てくることが土俵を面白くする。
ライバルといえば、琴奨菊と豊ノ島が元気な相撲を見せた。元気というよりも、激しい相撲だったな。琴奨菊VS豊ノ島の取組は、平成最後の場所に間に合ったというのが、ただただ感無量。両力士が若手力士だった頃、私が作成した紙相撲の画像をもう一度。