高安

大相撲トーナメントは高安が優勝、高校女子バレーの東九州龍谷も凄かった





大相撲トーナメントは、高安の初優勝。これからの土俵の風景を豊かにするために、もっとも重要な立場にいる力士、その高安の優勝はシンプルに「良かった」と思う。

などと言いつつ、私はまともに大相撲トーナメントを見たことが少ない。というか、ほとんど無い。初めから最後まで見た記憶は、一度も無い。今回も別の番組と重なったので、見始めときに土俵に上がっていたのは嘉風と松鳳山だった。

別の番組というのは、高校女子バレーボール九州大会の決勝戦だった。優勝した東九州龍谷高校は、キャプテンが184㎝で、U18の日本代表に選ばれている。しかし、エースは一年生だった。

そのうえ、身長が162㎝なのだ。名門高校で、一年生で、そして162㎝で、それでエース。それも、ただのエースじゃなかった。絶対的なエースだった。マンガのような世界だった。実際に監督さんが「アニメのような選手」と言っているそうだ。

50年ぐらいバレーボールを見てきて、そのうちの10年間は実際にやっていたわけだけど、こんな選手は初めて見た。まず最初に思ったのは、「全日本の大きな選手が、この子のように動けたら凄いだろうなぁ」ということだった。

普通のスポーツだったら、高校一年生のプレーが、現役トップ選手のプレーを上回るということは無い。しかしバレーボールは高さの競技だから、期待値込みで大きな選手が全日本に選ばれる。だから、こういう逆転現象は起こる。それにしても、凄い選手だった。

技術は努力で高められることは出来る、しかし「高さ」は簡単には得られない。生まれつきのものが85%ぐらい、あとはジャンプ力を伸ばして、カルシウムを摂取して・・・限界はある。

バレーボールにとって「高さ」は、絶対的な技術と言って良い。ここでむりやり相撲の話だが、「高さ」を得るのは困難なことだが、「重さ」を得るには努力は要るが困難というほどではない。個人差はあるけど。

「高さ」も「重さ」も、極めて状況を有利にする。力士が重くなろうとするのは、勝つためには当然の欲求だろう。バレー選手が欲しくても手に入らないものを、力士には手に入れることが出来る。もちろん稽古しながら増やすわけだから、容易くは無い。

それにしても今日の高校一年の女の子は、いとも容易く「高さ」を乗り越えてしまった。正しく言えば、とんでもないジャンプ力を持っていて、「高さ」は克服しているのだが。将来、どこまで行けるかなぁ。ほとんどバレーの話ばかりにて、今日はこれにて失敬。

大相撲力士名鑑




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