白鵬

白鵬 の張り差しとカチ上げについて、今回は書かないといけない





白鵬立合い張り差しエルボーまがいのカチ上げについては、張り差しは一度少し書いてはいますが、もう一度書かないことにはいかない状況に来ています。大相撲の本来の姿、そしてルール、さらに品格を含めた問題です。

とは言え、その前にこれだけ。仕切り線から下がって当たるという手は無いだろうかと。一歩目で踏込み、前傾を保って二歩目で当たり、三歩目で押し込む。これに対して白鵬が張り差しエルボーを選択すれば、当たりにいっていないのだから、コンマ何秒の世界ですが棒立ちになる。

当然、威力は半減するはずです。当たり前だが白鵬が二歩目を踏み込めば、張り手もカチ上げも逆足になるから出来ない。昔は押し相撲の力士が横綱戦などに、仕切り線から下がる動作ををすると「ウォ~~」と歓声が上がったものです。

残念ながら近年は、一歩目の衝撃度、破壊力を優先する体型の力士が多く、二歩目三歩目には重心が高くなってしまうことが多い。貴景勝や阿武咲、北勝富士なら可能ではないか。

という対処だけで話を済ませれば、コラムを書く意味が無い。まずは張り手から。私が大相撲を見始めた頃も張り手の禁じ手問題はありました。当時の使い手は「フックの花」の福の花

福の花は横吊りをからめた寄り切りが攻めのほとんどで、私がホメ言葉で使う「不細工な相撲」の力士でした。当時の経緯は私も幼稚園児でしたから詳しくは分かりませんが、言葉は変ですが、「福の花がそれほど強くない」というのもあるかもしれません。

敢闘賞が7回で、殊勲・技能賞が一度もないというのが物語っています。張り手込みの敢闘賞?ザックリとした話で申し訳ないですが、張り手は元来「弱い力士が強い力士に対して繰り出す」奇襲。それで認められていた部分はあると思います。

記憶にある張り手を食らった力士も、大鵬・柏戸・北の富士・輪島・千代の富士・大乃国・武蔵丸、ほとんどが横綱。「弱いから、しても良い」というのは曖昧な話ですが、そもそも大相撲はそういう曖昧、ある意味で日本的な思考の中にある気がします。

立合いだって、自分に有利に有利に持っていこうとすれば、見た目は悪いがやろうと思って出来ないことは無い。しかし、それをやってしまうと大相撲は完全に別物になってしまうでしょう。

以前のコラムでも書きましたが、極めて日本的なフーテンの寅さんの言葉、「それを言っちゃお終いよ」の段階に来たら、やはりアウトなのです。「強い」白鵬がする張り手は、「それをやっちゃお終いよ」の段階に足を踏み入れた、と言える。

こういう明文化できないルールは、大相撲に宿る精神性を白鵬に認識してもらうしかない。それか、いっそのこと明文化して、「脇が開いた攻撃は禁止とする」としてしまうか。これなら張り手と同時に、エルボーも廃止となる。

ということで、エルボーの話に。最初はご存知、朝青龍が元祖。芸人のあかつのモノマネで知られる、栃東を一発KO。琴欧洲の顔面を流血させ、一発で戦意喪失、フラフラと土俵の外に。このときの朝青龍は得意満面、「だってオレの方が小さいし、ルールの範囲だし」という顔でした。

このときのカチ上げも、厳密にはカチ上げではありませんでした。朝青龍のヒジは体から数センチほど外側に離れ、脇が開き、自由にヒジが振り抜ける状態でした。そのエルボーの位置が徐々に徐々に上がっていき、白鵬はいよいよ肩の高さまで上げてきました。すでに「カチ上げ」ではなく、「カチ下ろし」。

冗談ではなく、やがてウェスタンラリアットアックスボンバーもどきの技が出てきても、不思議ではありません。少しずつ形を変えていき、気付いたら技として完成していたという可能性は有る。そして今の大型力士に対して、その技が決まる可能性も大きい。

一発必倒の技など、硬い土俵の上でやれば、変な倒れ方をしてケガ人は続出でしょう。だからカチ上げも白鵬の「肩の高さ」ではなく、朝青龍の「脇が開いた」時点で、本当は「それをやっちゃお終いよ」の段階だったと思います。本来の通り、カチ上げは脇を締めて、高さも脇の高さから。

もう日本的な曖昧な思考ではなく、明文化する状況に大相撲も入ってきている、と言い切るべきかもしれない。初っ切りで張り手や、脇の開いたカチ上げをやって、さらにウェスタンラリアットやアックスボンバーもやってみたらどうか。40代から60代までの男子には、大受けする可能性が大です。

真面目に締めれば、それが大相撲の今後に大切なことだと思います。細かい部分でも、これから曖昧だったものに白黒つける段階へ、時代が変わろうとしています。

大相撲力士名鑑 : 白鵬

 

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2件のコメント

  1. 早くそうなる事を願うばかりてす、相撲の見どころには差し手を争う前さばきの応酬や四つに組んでの力比べなどもあるのです、相手力士が怪我をしてしまうこともある肘打ちは早く禁じ手にするべきだと思います。私は相撲が好きです、ですから尚更熱戦を見たいと思うのです。ぜひ相撲協会にお伝えいただくようお願いいたします。

  2. 蕎麦屋さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    まことに最近は、前さばきの応酬やがっぷり四つの展開が減りました。カチ上げも四つを得意とする大型の力士が、突き押しを得意とする力士を捕まえるためのもので、打撃技ではありませんでした。例えば仕切り線が出来たり、四本柱が消えたりと、大相撲も変化しながら今日に至ってます。カチ上げの件も、そのままにしておけないものと言えそうですね。

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