御嶽海

御嶽海 は全然強くない、というのは難癖と言うべきでしょうか





大相撲名古屋場所も終盤戦、苦手の魁聖を破った御嶽海が圧倒的に優位に立った、・・・かもしれない。まぁしかし、高安・豪栄道・逸ノ城との対戦が残っているし。

御嶽海、魁聖との相撲は内容も良かった。最後に、腰を押し付けるような寄り身も良かった。昔の技巧派がよく見せた寄り身、最近しばしば繰り出される土俵際の突き落とし、あれが出せない寄り身。腰でとる相撲は、やっぱり大相撲らしい。

それでも優勝争いは、まだ分からない。テレビ中継でアナウンサーが「御嶽海、強い勝ち方」みたいな声を聞くと、「全然強いと思わない」なんて思ってしまう。へそ曲がりな私。

強い相撲じゃなく、自分が不利な体勢に絶対にならない相撲だ。常に有利な体勢に自分を置き、その流れの中で結果的に白星につなげていく。展開が変わる場面での、動きの選択が最善を尽くされている。

しかし不利な場面から挽回する、という相撲はほぼ無い。ほぼ無いこと自体が凄いのだから、やっぱり今場所の御嶽海は「強い」というべきなのだろうが、やはりへそ曲がり。だって不利な場面から相手を制した、みたいな「強い」ところを見てないのだ。

高安・豪栄道・逸ノ城との取組で、そんな御嶽海の不利な展開からの反撃を見てみたい。そういう場面は果たして・・・見られるか。御嶽海は、とにかく速いからなぁ。一発の速さなら、豪栄道にもあると思うが。

あっ、一発で思い出した。一発なら、地獄の一発仕事人=千代大龍が、御嶽海との対戦を残している。う~~ん、千代大龍と同じ六枚目に遠藤もいるのか。「巧さ」対決なら、遠藤との相撲も見てみたい。

ということで残り4日、「強い勝ち方」をしないで、巧さと速さだけで勝っちゃうのが、実際のところはもっと強いのかもしれないけど、横綱陣も栃ノ心もいない場所だから、難癖の一つでも・・・なのだ。

大相撲力士名鑑 : 御嶽海




2件のコメント

  1. 今日十二日目、豪栄道が遠藤と対戦する。
    番附順なら嘉風だろうが、さすが全敗絶不調の力士を後半戦で大関に当てるのは避けたか。そうなると御嶽海の両大関と逸ノ城以外の対戦相手は遠藤となりそうだ。
    とはいえ、十一日目終了時で1敗力士がいない。全勝の御嶽海は優勝マジック3、十三日目にも優勝が決まりそうだ。
    だから大関vs御嶽海戦を前倒しして、今日は高安、明日十三日目は豪栄道とのワリを組んだのだろうが、なんか格が逆転した印象だ。両大関には申し訳ないが。

    「関脇の全勝優勝」→大関昇進となるか。難癖は付くだろうが。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    12日目、御嶽海は高安に全勝を止められましたが、今回のコラムの流れで言うと、高安を相手に自分の不利な体勢に、最後までならなかった御嶽海でした、ということになると思います。内容としては、今場所の御嶽海らしい相撲でした。依然、御嶽海有利の状況のまま、いよいよ最終盤。やはり御嶽海ー遠藤は、見たい取組ですね。

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