貴景勝

過激な大相撲の 貴景勝 はハイレベルな数字でなくても横綱昇進を支持する私





大相撲1月場所も中日、予想通りの混戦だ。いや、私の予想は豊昇龍の圧倒的な優勝、というものだった。ウソをついてました。良い立合いで序盤戦スタートした豊昇龍だったけど、9日目の立合いはまったくダメだった。まだまだ、かもしれないな。

そして今、貴景勝が1敗で優勝争いのトップだ。とにかく、お客さんを湧かせる相撲を取っているのが凄い。押し相撲の型そのものは、かつての貴景勝独特の間合いを保った安定した突き押し相撲ではない。乱打戦が多い。緊迫感があふれる、激しい相撲だ。

貴景勝自身も場所前に、「お客さんが喜ぶような相撲」を意識しているような発言をしていた。有言実行だ。ちょっと話は飛ぶが、今場所の貴景勝の相撲はアントニオ猪木に通じる部分がある、と感じている。

アメリカでは無名だったハンセンやシンを輝かせて、自分はさらにその上をいって仕留める、当時の言葉で「過激なプロレス」と呼ばれたアントニオ猪木。貴景勝も翠富士や錦富士を輝かせておいて、その上をいった「過激な大相撲」を見せた。

最近よく貴景勝は、「ピークは長くない」みたいな発言をするけれど、これはストロング小林戦後のアントニオ猪木の発言に似ている。長くなるので、知らない方はネットで調べてください。若い方は知らないだろうね、49年前の話だから。

ということで「過激な大相撲」の貴景勝は、今やメーンイベンターの貫禄がある。この前は、ハイレベルな優勝なら貴景勝を横綱へという横審を馬鹿にした私であるが、ハイレベルでない優勝でも、今の貴景勝なら綱を締める価値があると思う。

大相撲を背負うという気概を感じる。ほぼ180度、前と違うことを言って申し訳ないが、貴景勝は何勝とか関係なく、優勝すれば横綱昇進で良い、と思う。1、2、3、4、ダーッ、なのだ。

大相撲力士名鑑 : 貴景勝




砂かぶりの夜

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